小説日本銀行 (角川文庫)

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  • 角川書店 (1971年10月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (592ページ) / ISBN・EAN: 9784041310014

作品紹介・あらすじ

エリート集団、日本銀行の中でも出世コースを歩む秘書室の津上。保身と出世のことしか考えない日銀マンの虚々実々の中で、先輩の失脚を見ながら津上はあえて困難な道を選んだ。

感想・レビュー・書評

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  • ●敗戦後の世相を絡ませながら、日本銀行の特殊な存在を小説にした。城山さんは大学で理論経済を学び、教壇に立ち経済学を教えていたそうです。だからこそ、外から分かりにくい中央銀行を小説に出来たと思います。組織と人間の絡みを色々な角度から、書かれて大変興味深く読みました。
    ●私は主人公の津上に魅力を感じます。勉強家であり、ぶきっちょで小回りがきかない、それでも自身の考えを貫く人柄に魅力を感じました。この本は若かりし頃に読んだ故かもしれない。

    • seiyan36さん
      おはようございます。
      城山三郎さんの作品、一時期、読んでいました。
      この作品は、ちょっと長かったこともあり、残念ながら、途中までしか読ま...
      おはようございます。
      城山三郎さんの作品、一時期、読んでいました。
      この作品は、ちょっと長かったこともあり、残念ながら、途中までしか読まなかったと思います。

      2022/05/18
    • ダイちゃんさん
      おはようございます。若い頃は、城山三郎さんのぶれなく、気骨ある哲学に憧れました。好きな作家のひとりです。
      おはようございます。若い頃は、城山三郎さんのぶれなく、気骨ある哲学に憧れました。好きな作家のひとりです。
      2022/05/18
  • 銀行マンのドラマで人気があった「半沢直樹」とは趣が異なります。
    派手な陰謀(?)はなく、戦後のインフレが引き起こす不幸、当時の銀行マンの処世術が印象的でした。お仕事物語と思って読み進めていましたが、登場人物の恋の行方が‥、意外と面白かったです。

    古い小説の場合、私はなかなか登場人物が覚えられないので、メモに残してみました。

    【登場人物】

    主人公 津上幸次:
    東大経済科卒業。入行して3ヶ月で秘書室に配属。秘書室は出世コース。

    長谷川泰三郎:
    津上の一年先輩。相談相手で主人公とは仲が良い。

    岩佐トシ子:
    長谷川の学生時代からの恋人。女子専門学校家政科卒業後に長谷川と結婚予定。実家は連れこみ旅館で親が無教養。

    大喜多明郷:
    新日銀総裁。二段飛びの出世(吉田首相が古い大物を好まなかったから?)井上前総裁の元秘書。大分県出身。

    井上準之助:
    日銀行員上がりの最初の総裁。東大法科卒。後に大蔵大臣を二度と務める。

    松島調査役:
    津上の父の旧知。大喜多の腹心の1人。

    藤林:
    主人公と同じ秘書室の最古参。50歳くらいの痩せた小男。

    東円寺:
    主人公と同じ秘書室の同僚。公卿。鎌倉材木座に別荘あり。

    東円寺貴代子
    東円寺の妹。学習院の女学生。上品でとてもいい人。

    黒木:
    大蔵大臣。日本興業銀行の前総裁。

    尾田:
    為替局。東大政治学科卒で津上より一年先輩。顔が浅黒く、首が目立って細い。噂好きで嫌な感じ。

    桑原:
    銀行局の事務官。津上とほとんど同年のヒゲの濃い小太り。

    • ダイちゃんさん
      今日は。ダイちゃんと言います。城山三郎さんは、私が尊敬する作家の一人です。「小説 日本銀行」は、主人公の津上のキャラクターが好きです。以前、...
      今日は。ダイちゃんと言います。城山三郎さんは、私が尊敬する作家の一人です。「小説 日本銀行」は、主人公の津上のキャラクターが好きです。以前、レビューにも書きました。今年、愛犬が永眠した時から、ブクログ始めました。よろしくお願いします。(追記)いいね!を頂き、ありがとうございます。
      2021/08/22
    • Reyさん
      コメントを頂き、ありがとうございます!こちらの本は、ダイちゃんさんの本棚をきっかけに拝読を致しました。わかりやすいレビューを本選びの参考にさ...
      コメントを頂き、ありがとうございます!こちらの本は、ダイちゃんさんの本棚をきっかけに拝読を致しました。わかりやすいレビューを本選びの参考にさせて頂いています。城山三郎さんの著書、面白いですね。
      アイコンのワンちゃん、可愛いですね!数年前に他界致しましたが、実家でコーギーを飼っていました。こちらこそ、宜しくお願い致します。
      2021/08/23
    • ダイちゃんさん
      返信して頂き、ありがとうございます。拙本棚を見て頂き、光栄です。Reyさんの幅広い本棚は参考になります。今後もよろしくお願いします。
      返信して頂き、ありがとうございます。拙本棚を見て頂き、光栄です。Reyさんの幅広い本棚は参考になります。今後もよろしくお願いします。
      2021/08/23
  • 金融緩和で日銀が円を大量供給するリスクがなんなのか。戦後にも、復興目的で円が大量に供給された結果、物価が1年で2~3倍に急上昇しました。父親の退職金が無価値になって生活できず路頭に迷う母親、娘の姿が描かれています。さて、今の円安、株高も、円の大量供給でつくられたものです。2%のインフレ目標とはいっていますが、いったんインフレが加速すると、政府がコントロールできなくなった歴史が、日本にはあります。

  • 沈まぬ太陽のような、理想と現実との軋轢をとおして、日本銀行の性質を著しているものだと思います。まじめなだけじゃダメなのか。

  • 経済小説がジャンルとして確立している現代の目線で読むと、ストーリーや登場人物のキャラクター設定に若干甘いところがあるのは否めない。

    ただ、経済や金融に対する確とした理解に基づいて描き出された本作品では、中央銀行の役割が何であるのか、どうあるべきなのかということについて学ぶことができ、それは黒田日銀と政府との距離感に関しても、示唆を与えるものだと思われれる。

  • 昭和21年~昭和24年ころの日本銀行を舞台とした小説。

    GHQや大蔵省などに振り回される様子、組織としての閉塞感などが伝わってきます。

    今の日銀は、どんな組織風土なのだろう、と知りたくなります。

  • 読了

  • 入念な資料調べをベースとした圧倒的な筆力.設定は古いが巨大組織内での立ち振る舞い,理想と現実のはざまなど十分楽しめる.

  • 面白い!

  • 時代に翻弄される日本銀行員のやるせなさを描いた作品。日本銀行の内情などを覗き見られる面白さはあるものの、so what?な感は否めない。

  • 4-04-131001-6 576p 1998・4・25 38版

  • 挫折する人間 それは 目的を達成し得ない人間像を描く。
    社会的な状況から、チャンスをはずすことで、
    不遇をかこつ。
    津上幸次という人間のすがすがしさ。

  •  実家で埃をかぶっていた父親の蔵書。ちょうど日銀総裁が代わり、ニュースを賑わせていたこともあり、お勉強で読んでみた。
     36歳でこのような作品を書いた城山三郎という作家の力量を改めて感じる。
     日銀総裁の名前など、一万田、白川、現在の黒田氏程度歯しか記憶にないが、戦時中の歴代総裁が困難と戦っていたと知れる。
     何故か渋沢総裁だけ評価されていないのは、城山氏の私見なのだろうか。
     金融庁についても、マッカーサー時代からの流れがあったことがわかる。
     現在の黒田総裁の持論に対しては、この小説の主人公はおそらく危惧を抱くと思うが、城山氏存命であれば何と言っただろうか。

     

  • 舞台は、終戦直後。
    出世と保身を第一に考えるのは、どの組織にもおいても共通。
    その中で自分の理想を貫き通すのは難しい。
    時代が古いせいか、いろいろと理解に苦しむところがあった。

  • 戦後日本の復興期、押し寄せるインフレの波、押し流される日銀マンたち。
    それに立ち向かう男の情熱。

  • 理想に燃える行員の主人公が挫折する話。

    分厚い本ですが、人物描写が俊逸ですらすら読めます。

  • なんか難しかった…

  • 500p超えの大作だが、政策よりは人間模様を中心に据えており、読みやすかった。構成の妙やモチーフの普遍性はもちろんだが、津上というキャラクターの魅力が光っており、それだけにラストが重く心にのこる一作。

  • これ面白いのかな?気になってるのでブックマークしとく。

  • 3/29
    学生時代に読んだ記憶があるが、全く覚えていない。
    日銀総裁人事のニュースを見て読んでみる。舞台は60年前とは言え本質的には人も組織も変わっていないのでは。

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著者プロフィール

1927年、名古屋市生まれ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎える。57年『輸出』で文學界新人賞、59年『総会屋錦城』で直木賞を受賞。日本における経済小説の先駆者といわれる。『落日燃ゆ』『官僚たちの夏』『小説日本銀行』など著書多数。2007年永眠。

「2021年 『辛酸 田中正造と足尾鉱毒事件 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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