価格破壊 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041310069

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  • 城山三郎著『価格破壊』角川文庫(1975)
    当時の流通機構、再販価格に執拗に挑戦し、流通革命を目指す男の一生を描いている。この小説のスーパーマーケットにおける流通革命の実態はダイエーが元になっているようだが、当時の経済の側面を的確に捉えた内容であり、傑作。主人公の信念、情熱が心に焼きつく。

  • 流通革命、小売産業などに興味ある人はかなり楽しめて読めると思う。胸が熱くなるシーンが多かった。全てのものは出した瞬間に腐り出している。

  • 一度死んだ男は強い。”戦中派”という言葉がすでに死後になりつつある現在、こういう男たちが日本の戦後を支えたのだと、感じさせられる。

  • 横並びの価格が当たり前だった時代に不断の努力で低価格を武器に挑戦する戦争帰りの男のビジネス小説。

    時代設定が相当古いので、現在にそのまま通用するような戦略はあまり無いが、過去にこうした時代があったことを知ることができる。

    やむを得ないと思うが、どうしてもビジネス小説は内容が薄く感じてしまうのが残念。

  • 価格破壊は薬屋から始まった。ダイエーの創業者・中内功をモデルにしたらしい。

  • 主人公が薬をはじめとした価格破壊に挑戦する話。やはりビジネス小説が好き。面白かった。昭和44年の掲載。

  • 城山三郎は明言していないが、主人公のモデルはダイエーの創業者中内功であることが、本書から読み取れる。フィクションではあるが、スーパー「アロー」とメーカーとのせめぎ合いが妙に生々しい。できる限り商品を安く提供することで消費者からの支持を得、事業を大きくしたいスーパーと、取引のルールと価格を守り、ひいてはブランド・イメージを維持したいメーカー。双方の立場ともに理解できる。しかし、本書で描かれていることは、流通革命という、日本の流通史・商業史上もっとも重要な出来事の1つである。流通業を志す者、流通分野での研究を目指す者にとって、必読の本である。

  • 解説の小松伸六氏は、スーパーマーケットの経営者矢口にモデルがあるのかどうかわからない。なんて書いていましたが、どう考えてもこれ、中内功がモデルでしょ。
     ルソン島での戦争体験、薬局で闇商売、スーパー設立、生きた牛肉を買って自らで加工販売、大手電器会社(松下電器)と再販(独占禁止法)をめぐり長期にわたる裁判等々。どこをとっても中内功物語だ。小説内では、裁判の結末は政治による裏の力が働いて、電器会社側の勝利となっているが、実際には松下電器側が折れる形で和解したらしい。
     スーパーマーケットのパイオニアであり、一時代を築いたダイエーは、今はもうどこにもない。中内氏がワンマン過ぎ、社内にはイエスマンしかいなくなり、時代の流れに乗り遅れていったのだ。いまやダイエーのライバル会社イトーヨーカ堂ひきいるセブンイレブンが日本を席捲している。小説ではその凋落まで触れていない。
     神戸出身の私としては、ダイエーの文字が世の中から消えてしまったのはとても寂しい。
     

  • 貪欲に成功を求めるなら、綺麗事だけでは済まされない。小説読んで人生が学べます。大事なのはまず行動!いつの時代もハングリーを求める方は必読です。軋轢に負けそうか貴方にもオススメ!VeryGooです!

  • 流通の仕組みと闇、価格の裏側を解りやすく描きながらも、説明調に終始しない確かな筆力。
    また主人公の戦争体験についての描写も強烈に鮮明で、彼の切迫感がひしひしと伝わり、城山三郎氏ならではの作品だと感じた。

    主人公矢口はダイエーの創業者をモデルにされているらしいが、彼の人生を追うのではなく、あくまでも物語の中心を貫くのは「価格破壊」の灯火について。

    価格破壊=たたき売り、ではない。
    価格を破壊できる体制を整え、勝負する。
    矢口の行動を見るにつれ、発想の転換、忍耐力の重要さをより認識する。

    教科書的な本にもなるが、彼とは対極に位置するメーカーに在籍する身にとっては苦々しい気持ちにもなった。

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