大義の末 (角川文庫)

著者 :
制作 : 小松 伸六 
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 49
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041310083

感想・レビュー・書評

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  • 読むのがとても辛いというかきついというか
    たぶん今もタブー視され続けている天皇の存在。
    今でこそ天皇陛下、皇太子さまと呼ばれているけど
    終戦直後のそんな存在って一般市民からしたら
    ずーっと神聖なものだったのに
    日本が負けたと同時に白い目で見てたんじゃないかなと。
    美談とかお涙頂戴は一切なし!
    たぶんこれが1番リアルな世の中の動きだったんじゃないのか、と私は思う。
    終戦までの大ベストセラーになった
    陸軍中佐、杉本五郎著者の「大義」
    その大義を読み感動し
    なんて素晴らしい!これこそ生き様だ!
    と胸に秘めて
    終戦末期の戦場へ向かう主人公の少年、柿見。
    友人種村の死、上官というか学校の先生達の無駄な暴力
    そして各自それぞれに渡された
    天皇の菊の紋がついた銃。
    大義こそ全て!と思っていたのに、いざ終戦。
    今までの大義って一体なんだったのか!っていうのと
    天皇って自分にとってどんな存在なのか?というのを
    ずーっと考えては苦しんで最後には精神的な玉砕。
    もう一個の短編「軍艦旗はためく丘」には
    もっと年齢が若くみんなほぼ14歳。
    これもまた読むのが辛かった。

  • 昭和・平成の天皇はこの一冊を読んだろうか。皇太子はどうだろう?
    天ちゃん、お袋、セガレはどう感じたろうか。座右の銘を「寄らば大樹の陰」と言ってはばからない団塊世代の私でさえチクリと刺さるものがあった。しかし、これからも「長いものには巻かれろ」で余命を生きるしかない。企業戦士と言われた私らは今更ルート変更儘ならず

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著者プロフィール

城山三郎(しろやま さぶろう)
1927年8月18日 - 2007年3月22日
愛知県名古屋市中区生まれ。大日本帝国海軍に志願して入隊し、特攻隊の部隊に配属されたが、訓練中に終戦となった。東京産業大学(一橋大学の前身)を卒業後に1963年までは大学講師を務めながら作家活動を続けていた。経済小説を一ジャンルに格上げした先駆者のひとり。伝記小説、歴史小説も多い。
1957年に『輸出』で第4回文學界新人賞、1959年『総会屋錦城』で第40回直木賞、同年『落日燃ゆ』で吉川英治文学賞と毎日出版文化賞、1996年『もう、きみには頼まない 石坂泰三の世界』で第44回菊池寛賞をそれぞれ受賞。2002年に朝日賞を授与される。
代表作としては上記作品に加え、二度テレビドラマ化された『官僚たちの夏』、妻との想い出を描いた遺稿のエッセイ『そうか、もう君はいないのか』、よくタイトルが人物評としても用いられる、『粗にして野だが卑ではない』が挙げられる。

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