花失せては面白からず―山田教授の生き方・考え方 (角川文庫)

著者 : 城山三郎
  • 角川書店 (1999年1月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041310205

花失せては面白からず―山田教授の生き方・考え方 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 指導教授のあるべき姿

  • 城山三郎と、氏の大学の恩師である山田教授との2人ゼミナールの話を中心に対談形式で話が進んでいく。
    この本は城山氏のいつもの経済小説とは違い、人間城山三郎と触れられる興味深い一冊。
    学生時代の恩師と、その恩師が亡くなるまで、2人で経済やそれに関連する倫理に関してそれぞれの主張を熱くぶつけ合う。読んでいて非常に羨ましい関係だなと感じた。やはり偉大な師というのは、師であるご本人自体が、非常に人間味溢れていて、謙虚でいて気さく。自分より若くてもその人のことを尊敬し、何かを学び取ろうとされる。だからこちらも師から何かを得ようと必死にぶつかっていく。私にもお会いして色々ご指導頂ける人生の先輩がいらっしゃるので、そういった関係は本当に大事にしたいと思う。

  • イデオロギーに囚われてはいけない、という、現場から遠いと言われる学者が限りなく現場に近づこうとする。こんな素敵な議論ができるようた師弟関係がうらやましい。この時代の一橋で学びたかったと思ったが、はて、どの時代だろうが中身のない自分にはついていけないではないかと、すべてを時代のせいにすることを自省。

  • 一橋の石川先生のオススメ本。城山三郎の2冊ある自叙伝的小説のうちの一つ。城山三郎と、彼の大学時代の指導教官でその後生涯を通して師となる山田雄三教授との師弟愛を描いたもの。城山三郎が一橋で理論経済学を学び、作家に転身する前は学者だったなんて知らなかった。さらに驚くべきは、山田ゼミの当時のゼミテキストがモルゲンシュテルンとノイマンの『ゲーム理論と経済行動』だったこと。ケインズかマルクスかの時代に当時外務省にのみ入っていたというゲーム理論のテキストを学んでいたなんて、今日のその分野の隆盛を見ればその先見の明に驚かされるばかりです。もっと言えば、この数理経済学の難解さが城山を文学の世界へと誘い、大小説家「城山三郎」が誕生するわけです。城山と山田教授の<二人ゼミナール>のテーマは経済に関するものは勿論、『花伝書』の解釈にまで及び、タイトルはそれに由来します。「花のしおれたらんことこそ面白けれ」。

  • 学問は貴いものであります。

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