言うたらなんやけど (角川文庫 緑 314-10)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041314104

感想・レビュー・書評

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  • 日頃多数の女性が世間に対して思っているだろうことを田辺聖子さんが代弁してくれています。ちょうど良い加減が分かっている大人が書いたエッセイとはこのようなものだと思います。性別問わず読んでほしい本です。後書きの日付が1973年だということに気づいて田辺聖子さんの視点の凄さと世の中の変わらない状態にびっくりします。

  • 時代が移り変わっても、人の行動や思考はそれほど変化しないらしい。そして新しいものについて嘆く知識人と呼ばれる人たちの論調も不変のようだ。
    女性論を語るその切り口は、時代に即して古いけれど、所詮男が求めるものは古き良き男性優位社会で、女が求めるものはその瓦解。
    作者が女性の立場から主張していることは、今の女性が言っていることと同じだ。
    論客たちと作者に、今の社会を語らせてみたいものだ。

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著者プロフィール

昭和3年3月27日、大阪府に生まれる。昭和22年樟蔭女子専門学校国文科卒。小説家。直木賞選考委員。昭和39年「感傷旅行(センチメンタル・ジャーニィ)」で芥川賞を、62年「花衣ぬぐやまつわる…」で女流文学賞、平成5年「ひねくれ一茶」で吉川英治文学賞、6年菊池寛文学賞、7年紫綬褒章、10年「道頓堀の雨に別れて以来なり」で読売文学賞、14年キワニス大阪賞など、多数受賞。12年文化功労者となる。作風は巧みな大阪弁で夫婦あるいは男女の機微と生態を描くものが多い。近著に『武玉川・とくとく清水』(平14 岩波書店)『女のおっさん箴言集』(平15 PHP研究所)など。

「2004年 『久保田淳座談集 心あひの風 いま、古典を読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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