絵草紙 源氏物語 (角川文庫 (5594))

著者 :
  • 角川書店
3.58
  • (15)
  • (12)
  • (31)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 174
感想 : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041314142

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 岡田 嘉夫さんのイラストが素晴らしいです。髪の流れかた、着物のしわのよりかたに女人の思いが込められています。美しいまさに絵草紙です。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「髪の流れかた、着物のしわのよりかたに」
      静かに秘めた情念を、ヒシヒシ感じて恐かったです。。。
      「髪の流れかた、着物のしわのよりかたに」
      静かに秘めた情念を、ヒシヒシ感じて恐かったです。。。
      2013/07/09
  •  再読。初読は1996年。
     第一部『桐壺』〜『藤裏葉』,第二部『若菜上』〜『雲隠』を,各々の章2〜4ページほどの文章に豪華な浮世絵風のカラー挿絵を組み合わせ,絵草紙風に構成されている。一応『源氏物語』を知らなくても読めるようになっているが,登場人物が多く馴染めない古代の用語も出てくるため,原作の知識が多ければ多いほど楽しめる本だと思う。前回読んだ時よりも平安時代の知識が増えていた分だけ今回の方がより理解でき印象にも残った。

  • 文章に関しては一字一句の現代語訳、ではなく、すっと読めるように現代文アレンジ、というほうが近い。厚さのわりには本当にすぐに読み終わる。あまりにも読みやすいので一気に読むと、終始光源氏が女のことばかり考えているような錯覚にも陥り、平安貴族というのは恋愛以外にすることないんかい…と突っ込みたくなってしまう。
    絵草紙と名うつだけあって、頻繁に入っている挿絵が綺麗。ただ、大体女の人が脱いでるので、電車の中とかでは読めないかな・・・着物の色とかきれいだけど。

  • 日本を代表する恋愛小説とか言われててハードル上がってたけど
    現代人の私としてはおもしろくなかった
    女も名前たくさんあって覚えられんし、
    よくわかんない、、
    ただ、光源氏はただヤりたいだけでなくて
    全ての女を大切にしてて、本当に女好きなんやなと思った。

  • 豊富なカラーイラスト目当てで購入したもの.

    源氏物語自体読んだことが無いのでどうかと思ったが、短くまとめているのか展開が唐突過ぎてついていけなかった。イラストの入れ方の問題だろうが、章の切れ目も分かりずらかった。

    何よりも女性が出てき過ぎて誰が誰だか分からない。確かに紫の上は好ましい様に思うが、個人的には分からない価値観だ。全編ではなく光源氏の一生で終わっているので、内容については他の作品で読むべきか。

    *2008.8 *2015.11

  • 古典の名作、源氏物語に触れてみたいと思いつつ、分量に尻込み…。

    図書館でたまたま一冊に凝縮されて挿絵も多い本書を見かけ、早速借りて読みました。

    妖艶な雰囲気の挿絵も魅力的で、駆け足ですが全体の流れも分かり、満足。

    ここぞというところで読まれる歌は素敵ですね。

    次はもう少しボリュームのある現代語訳のものを読みたくなりました。

  • (2002.01.13読了)(2002.01.11購入)
    内容紹介 amazon
    原文の香気をたたえ、古典の口吻を伝えつつ、読みやすい現代の言葉で書下したダイジェスト版。四季のうつろいの中に、人間の運命や恋のゆくえのなまなましい葛藤をみごとに表現した絵が興を添える。

    ☆田辺聖子さんの本(既読)
    「甘い関係」田辺聖子著、文芸春秋、1975.02.
    「むかし・あけぼの(上)」田辺聖子著、角川文庫、1986.06.25
    「むかし・あけぼの(下)」田辺聖子著、角川文庫、1986.06.25
    「おちくぼ姫」田辺聖子著、角川文庫、1990.05.25

  • 源氏物語の「桐壷」から「雲隠」までを田辺さんの要約文と岡田さんのセクスィーな絵でまとめた1冊。
    つまり、光源氏くんが生まれてから亡くなるまでをコンパクトにまとめてありました。
    文章も絵もかなり良かったよ。
    源氏物語初心者もかなり読み込んでいる人も満足の1冊だと思います。

  • 源氏物語を復習。
    ほとんど覚えていなかった。
    そもそも恋愛小説が得意でないのな。なんでそんなに多情なのとか、根本的な疑問がわいてくる。

    挿絵はとても美しかった。
    源氏物語を端的に把握するには最適本。

  •  源氏物語のダイジェスト版、挿絵も多くとても読みやすい本。源氏物語は、長編恋愛小説として知られており、最後まで読み切れなず明石の章まで読んでやめてしまう事を「明石源氏」などと言ったりもする。僕自身、源氏物語を読む(この本を読んだぐらいで、源氏物語を読んだと言っていいのかは別として)のは初めてだったが、さすがにすんなりと最後まで読むことが出来た。この版は、世間一般の小説よりも短く、絵本の感覚に近い。
     ところで、この源氏物語と言う話、断片的には結構聞いたことがある部分もあるのだが、実際読んでみると、古い作品でありながら現代にも通じるストーリー展開の面白さがあるという印象を持った。細部にわたっての感想となるとダイジェスト版すぎて特に言う事もないのだが、このようなダイジェスト版で一通り展開を知っていた上でも、もうちょっと詳細が描かれている版で読んでみようかなと感じた。長く読み継がれているだけあって、なかなか興味深い物語。

全22件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

昭和3年3月27日、大阪府に生まれる。昭和22年樟蔭女子専門学校国文科卒。小説家。直木賞選考委員。昭和39年「感傷旅行(センチメンタル・ジャーニィ)」で芥川賞を、62年「花衣ぬぐやまつわる…」で女流文学賞、平成5年「ひねくれ一茶」で吉川英治文学賞、6年菊池寛文学賞、7年紫綬褒章、10年「道頓堀の雨に別れて以来なり」で読売文学賞、14年キワニス大阪賞など、多数受賞。12年文化功労者となる。作風は巧みな大阪弁で夫婦あるいは男女の機微と生態を描くものが多い。近著に『武玉川・とくとく清水』(平14 岩波書店)『女のおっさん箴言集』(平15 PHP研究所)など。

「2004年 『久保田淳座談集 心あひの風 いま、古典を読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

田辺聖子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×