ジョゼと虎と魚たち (角川文庫)

著者 : 田辺聖子
  • KADOKAWA/角川書店 (1987年1月1日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041314180

作品紹介・あらすじ

足が悪いジョゼは車椅子がないと動けない。ほとんど外出したことのない、市松人形のようなジョゼと、大学を出たばかりの共棲みの管理人、恒夫。どこかあやうくて、不思議にエロティックな男女の関係を描く表題作「ジョゼと虎と魚たち」。他に、仕事をもったオトナの女を主人公にさまざまな愛と別れを描いて、素敵に胸おどる短篇、八篇を収録した珠玉の作品集。

ジョゼと虎と魚たち (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 男女間のやりとりが生々しい。
    終わることまで想定しているからこそ、一時の関係を楽しめるのかな。
    客観的に自分を見ているけれど、自分を変えようとしないのが、大人だなと思いました。
    恋愛のはじまりから終わりまで、きちんと見えてたら、男女間のやりとりも、技巧が効いたものになるんだろうか。
    恋愛の仕方が手馴れてるかんじで、わたしには遠い世界。でも、年を重ねてこの小説を読みなおして「わかるわー」って思うのかな。

    映画になった表題作は、映画とはほとんど別モノ。だけど、映画を補完できる描写も。

  • 田辺聖子さん初読み!大人の男女の恋愛9編の短編集。とても好みでした♡どの女性も魅力的でチャーミングで田辺さんのお人柄が出てるのかな♪映画化もされた表題作『ジョゼと虎と魚たち』は妻夫木聡さんと池脇千鶴さんで脳内再生して読みましたがウルウルでした(;_;)この本は自分自身大人になってから手にして良かったです!包容力のある懐の深い、時には小悪魔にもなる可愛い大人の女性達が描かれていて良かったです♡明るく色っぽい感じで関西弁もいいです!特にお気に入りは『ジョゼ〜』『恋の棺』『それだけのこと』『雪の降るまで』です!

  • 短編集。
    「ジョゼ」の映画を観て感動した後、原作気になって購入。もう5年前くらいかな・・。

    ジョゼ以外もちょこちょこ好きなのはあるが、
    やっぱり一番好きなのは、ジョゼだ。

    思い入れ強いのもあるけど。

    足が悪いという障害というのを中心にお涙頂戴のストーリー、なんかじゃなく
    恒夫とジョゼのリアルな恋愛が描かれてるところ。
    ジョゼが高飛車なのもまたいいよね。

    映画じゃ最後恒夫が逃げるけど・・
    原作の最後でも、その描写こそないが、ジョゼは別れが来ることを予感していると思う。だから切ない・・。

  • 心のビタミン剤のように、時折たまらなく読みたくなる田辺聖子さん。これも3度目だろうか。表題の作品、初めて読んだとき涙が止まらなくなってしまった。号泣。この優しさ、この刹那、生きることの哀しさ。私が文字にすると陳腐になってしまう。ほかの短編も、読むと人が恋しくなる、そんな小説。

  • 「うすうす知ってた」が私すぎて恥ずかしい。
    身悶えするほどに。

  • これもプレミアムカバーで購入。田辺せんせい初めて読んだ!関西弁がなかなか馴染めなかったけど、表現が品良く豊か。今でいう江國さんとかに求める恋愛小説を、もうすこし前の女性読者は田辺せんせいに求めたのかなあ?文学的なことには明るくないので単なるイメージなのですが。
    表題作がすきです。あとは「雪の降るまで」かなあ。なんだかほんとにただ浮かんだだけなんだけど、どっちも谷崎潤一郎を思い出すんだけどたぶん関西だからだよなー。でもジョゼは現代版の、ちょっとマイルドになった春琴ぽいなあとか。

  • 言うなれば“オンナの短編集”
    とにかく文章が美しかった。
    最近読んだ小説のなかでは、気になる言葉&調べたい言葉の宝庫で。
    多用される関西弁、上品でエロティックなオンナたち。 内容は全然いやらしくないのに、そこはかとなく上品な色気が漂うのは、田辺さんが描くオンナたちの“ドライで男を解り尽くしてる感”のせいなのか。

    表題作は映画を何度か観てるけど、原作はこういうラストなんだ、と。映画とは少し違う。
    映画の残酷なラスト、現実なんてこんなものよね、って思えてすごく好きだけど、小説の終わり方もまた余韻があって良いと思った。

    読んだだけでなんとなく良い女になれたような気がする短編集。
    恋愛に大事なのは“間”ってことを教えてくれるような。

    (最近出たプレミアムカバーコレクションの装丁がとても素敵で、私はそれを購入しました)

  • 私がここにいる存在意義は理解しているし間違っていないと思う。
    でも時々苦しくなる 溺れそうな位に。
    けれどまだ溺れさせてもらえそうにない。
    まだ人生を泳ぎ続けろ、この本にまるでそう励まされているようだ。

  • 大好きな映画なので、原作を読んでみたいと前々から思っていたんだけど、原作はとても短い話だったのね。
    この短篇であの映画を作り上げてしまうとは。

    でもこの原作だけでも十分素敵。(表題作以外も)
    田辺聖子すごいな、って思う部分が多々ありました。
    例えば、
    「そしてジョゼは幸福を考えるとき、それは死と同義語に思える。完全無欠な幸福は、死そのものだった。」
    とかね。

  • 短編集の表題作になってるジョゼと虎の映画が何度見てもすごいので、原作をぱらぱら読んだことはあったのだけど、映画ほどの印象は残らなかった。
    が、先日一緒に映画を見た友人から、原作のほうが映画よりさわやかで何度も読み返したい、と言ってたのをきいて、記憶を確かめようと今度は丁寧に再読。
    意外にちゃんと頭に入ってなかった事がわかった。
    ここに出てくるジョゼもやっぱり映画のジョゼと同じく、強かった。
    他に収録されている作品も全部読んでみたけど、みんな自分の気持ちに芯のある、つよい主人公たちばかりで、ある種の突き抜けた感があるというか、確かに読後感は爽快や。

    なのに、全編に漂う雰囲気は、エロいっつーか、なんかやらしい。
    田辺聖子さんの作品、初めて読みましたが、爽やかなのにやらしいっていうところがすごいなあ。

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