田辺聖子の小倉百人一首 (角川文庫)

  • 角川グループパブリッシング (1991年12月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784041314241

作品紹介・あらすじ

百首の歌に、百人の作者の人生。千年歌いつがれてきた魅力を、縦横無尽に綴る、楽しくて面白い小倉百人一首の入門書。王朝びとの風流、和歌をわかりやすく、軽妙にひもとく。

みんなの感想まとめ

古典和歌の魅力を軽妙に解説した本書は、百首の歌を通じて百人の作者の人生を描き出しています。著者は、隣人と語らうような親しみやすい文体で、歌の訳や作者の背景、さらには著者自身の解釈を交えながら、読者に和...

感想・レビュー・書評

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  • 何度も読み返している大好きな本
    毎回、終わりに近づくと残念な気持ちになります そしてボロボロになったら買いかえています


  • 鎌倉殿、光る君へみた自分としては人物想像しながら読むのが楽しい。和歌のこと忘れて背景に引き込まれてしまう。

  • 中学生の頃暗記したのが懐かしくなった。作品の裏側の小話が読めたのがよかった。熊八中年と与太郎青年の掛け合いがゆるく楽しく、とっつきにくさを軽減していてよい。

  • 日本人なら

  • 「田辺聖子の小倉百人一首」(田辺聖子)を読んだ。
印象深い文章に出会った。
『民族の心の暗渠を流れつづける愛着』(本文より)
蓋し名言である。
いろいろな意味で気になる歌を一首だけ引く。
ながらへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ いまは恋しき(藤原清輔朝臣)
<生きながらえていたら   
またこの頃がなつかしくなるんだろうか   
辛いこと いやなことの多い   
この頃なのにさ    
──辛いこと多かった 昔の    
  あの時代が    
 いまは なつかしいんだものな>
今のこの先行き不透明で息が詰まるきな臭い世の中ですら、後になって振り返ればあの頃はまだましだったんだよな、なんてことにだけはなってほしくないのだが。

  • ・季節は秋、テーマは恋の歌が多い。会ったこともない相手に思いを馳せ、有明の月に“あはれ”を感じる生き方は、悪くない、というかむしろ憧憬(ごく限られた貴族・役人ができた生き方だが)。
    ・鎌倉時代の勅撰和歌集からの選歌もあるが、中心は平安時代のもの。平安の貴族社会が作った感性・美意識はどのように現在に受け継がれているのだろうか。

  • 単なる直訳ではない現代語訳が美しい。

  • 百人一首とはこんなに面白かったのか!と思わせてくれた衝撃的な一冊。
    和歌の現代語訳はもちろん、詠まれた背景と詠み手の人生、関連するこぼれ話、著者の解釈などが盛り込まれている。
    情報量は多いがわかりやすく丁寧に書かれており、初心者でも読みやすい。
    非常におすすめ。

  • 分かりやすく、作者や歌に関する説明があってとても面白かった!どんどんいろんな人に興味が湧いた!

  • これを読みながら、ノートに書いて百人一首をなぞった。

  • 学識豊かな著者が百人一首の世界へと誘ってくれます。歌の背景を知ることで平安王朝時代のきらびやかな世界が眼前にひろがり、ひととき優美な世界に浸ることができました。

  • いきなり和歌を詠みたくなって、でも和歌のことなんて全然知らないな…?と思いまずは百人一首勉強しよ!と軽い気持ちで本書を購入。

    よくありがちな歌の現代語訳だけではなく、時代背景や作者の人生など、多角的な方面から綴られていて、分かりやすく面白い。
    学校で学ぶ日本史と国語の古典は別個として捉えがちだけどそうではないということが身に染みました。
    万葉集や新古今和歌集などからもちょこちょこ引用されてるので、次は他の歌集も読もう!と早速購入しました(古語辞典も買いました)。

    聖子さんの語り口もらしさが出てて素敵だし、与太郎青年と熊八中年も味があって良いです笑

    後鳥羽院と順徳院で終わるという点、定家が百人一首を作成した意味、なにも考えたことなかったので新しい発見でした。古典楽しい……何回も読み返したいです!

  • 何年ぶりかの再読。軽妙な会話を含むエッセイで一首ごとの背景を簡単に説明した百人一首の入門書。織田正吉「絢爛たる暗号」に影響を受けている。
    初版1989年の本だけあって「冗談じゃないわ いやァねえ」等、現代語の会話パートに古さを感じてしまう。かえって歌の解説部分の、古典教養に裏付けられた典雅な文の方が古びない。「桃尻語訳枕草子」も、いま読んだらどうだろうか。

  • 私の百人一首の教科書です。この本で百首すべて覚えました。
    作者の人物像、時代背景などがわかりやすく解説してあります。
    子ども向けの「歌がるた小倉百人一首」もおすすめです。

  • 聖子ちゃんの源氏物語が好きなので百人一首の訳を読もうと思ったとき、まず聖子ちゃんが思い浮かびました。
    1から順番に聖子ちゃんが丁寧に訳してくれてます。
    若い頃は全く興味がなかったけど 今読むとじーんと心に響く。
    百人一首が愛される所以かな。

  • 普段は古典なんて読まないのにふと気になって手にとった一冊。
    恋に関してはいつの時代も想う気持ちは同じなんだなと少し親近感。

  • 田辺聖子さんによる百人一首の解釈、そして何よりも現代語訳が大変美しく鳥肌ものです。
    この本を通して、より好きになる和歌がたくさん生まれてくるのではないかと思います。

  • 百人一首の一節が出てくる度に辞書代わりに読むと面白い

  • 一首づつストーリーが語られていて、百人一首をとても身近なものに感じられる。

  • 2012.8.19 日経あさのあつこ推薦

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著者プロフィール

昭和3年3月27日、大阪府に生まれる。昭和22年樟蔭女子専門学校国文科卒。小説家。直木賞選考委員。昭和39年「感傷旅行(センチメンタル・ジャーニィ)」で芥川賞を、62年「花衣ぬぐやまつわる…」で女流文学賞、平成5年「ひねくれ一茶」で吉川英治文学賞、6年菊池寛文学賞、7年紫綬褒章、10年「道頓堀の雨に別れて以来なり」で読売文学賞、14年キワニス大阪賞など、多数受賞。12年文化功労者となる。作風は巧みな大阪弁で夫婦あるいは男女の機微と生態を描くものが多い。近著に『武玉川・とくとく清水』(平14 岩波書店)『女のおっさん箴言集』(平15 PHP研究所)など。

「2004年 『久保田淳座談集 心あひの風 いま、古典を読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

田辺聖子の作品

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