- Amazon.co.jp ・本 (475ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041314241
作品紹介・あらすじ
百首の歌に、百人の作者の人生。千年歌いつがれてきた魅力を、縦横無尽に綴る、楽しくて面白い小倉百人一首の入門書。王朝びとの風流、和歌をわかりやすく、軽妙にひもとく。
感想・レビュー・書評
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・季節は秋、テーマは恋の歌が多い。会ったこともない相手に思いを馳せ、有明の月に“あはれ”を感じる生き方は、悪くない、というかむしろ憧憬(ごく限られた貴族・役人ができた生き方だが)。
・鎌倉時代の勅撰和歌集からの選歌もあるが、中心は平安時代のもの。平安の貴族社会が作った感性・美意識はどのように現在に受け継がれているのだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
単なる直訳ではない現代語訳が美しい。
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百人一首とはこんなに面白かったのか!と思わせてくれた衝撃的な一冊。
和歌の現代語訳はもちろん、詠まれた背景と詠み手の人生、関連するこぼれ話、著者の解釈などが盛り込まれている。
情報量は多いがわかりやすく丁寧に書かれており、初心者でも読みやすい。
非常におすすめ。 -
分かりやすく、作者や歌に関する説明があってとても面白かった!どんどんいろんな人に興味が湧いた!
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これを読みながら、ノートに書いて百人一首をなぞった。
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学識豊かな著者が百人一首の世界へと誘ってくれます。歌の背景を知ることで平安王朝時代のきらびやかな世界が眼前にひろがり、ひととき優美な世界に浸ることができました。
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いきなり和歌を詠みたくなって、でも和歌のことなんて全然知らないな…?と思いまずは百人一首勉強しよ!と軽い気持ちで本書を購入。
よくありがちな歌の現代語訳だけではなく、時代背景や作者の人生など、多角的な方面から綴られていて、分かりやすく面白い。
学校で学ぶ日本史と国語の古典は別個として捉えがちだけどそうではないということが身に染みました。
万葉集や新古今和歌集などからもちょこちょこ引用されてるので、次は他の歌集も読もう!と早速購入しました(古語辞典も買いました)。
聖子さんの語り口もらしさが出てて素敵だし、与太郎青年と熊八中年も味があって良いです笑
後鳥羽院と順徳院で終わるという点、定家が百人一首を作成した意味、なにも考えたことなかったので新しい発見でした。古典楽しい……何回も読み返したいです! -
何年ぶりかの再読。軽妙な会話を含むエッセイで一首ごとの背景を簡単に説明した百人一首の入門書。織田正吉「絢爛たる暗号」に影響を受けている。
初版1989年の本だけあって「冗談じゃないわ いやァねえ」等、現代語の会話パートに古さを感じてしまう。かえって歌の解説部分の、古典教養に裏付けられた典雅な文の方が古びない。「桃尻語訳枕草子」も、いま読んだらどうだろうか。 -
私の百人一首の教科書です。この本で百首すべて覚えました。
作者の人物像、時代背景などがわかりやすく解説してあります。
子ども向けの「歌がるた小倉百人一首」もおすすめです。 -
聖子ちゃんの源氏物語が好きなので百人一首の訳を読もうと思ったとき、まず聖子ちゃんが思い浮かびました。
1から順番に聖子ちゃんが丁寧に訳してくれてます。
若い頃は全く興味がなかったけど 今読むとじーんと心に響く。
百人一首が愛される所以かな。
著者プロフィール
田辺聖子の作品






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