田辺聖子の小倉百人一首 カラー版 (下) (角川文庫)

  • 角川書店 (1992年12月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784041314265

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

古典の魅力を現代に伝えるこの作品は、百人一首の後半50首をユーモアたっぷりに解説しています。大人になって初めて感じる歌の深い意味や、人生の経験を通じて理解できる感情が描かれ、読者は千年前の言葉に共鳴す...

感想・レビュー・書評

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  • 子どもの頃、意味もわからずに玉の緒や乙女の札を取りました。大人になり意味がわかると、なんてロマンチックでステキな歌だろうと思います。一首一首にその歌が詠まれた背景が詳しく、田辺さんらしくユーモアたっぷりに書かれていて、とても楽しく読むことができました。岡田嘉夫さんの挿し絵も素晴らしく、王朝時代の雰囲気を味わうことができます。

    田辺さんは本の中で、年齢を重ねるというのはなんてステキなことだろうと仰っています。百人一首の歌は勉強すれば意味はわかります。でも人生の苦しみや悲しみを経験して「ああ、こういうことだったのか」と実感できた歌は忘れられません。この時に私たちは千年前のことばに追いつくのです。千年のあいだ、どれだけの人たちが百人一首に自分の人生を重ねたでしょう。長い年月で消えていったことばもあったと思いますが、百人一首はたくさんの人たちの人生を背負いながらも残りました。心から、魂から出た真実のことばだからです。本当のことばは、どんなに時代が変わっても必ず人に届くし、決して消えないことを昔の人は知っていたのだと思います。

  • (2016.05.14読了)(2014.07.14購入)
    百人一首の51番から100番までが解説してあります。
    平安女流文学の面々と『平家物語』に登場する方々の和歌が多く含まれています。
    『蜻蛉日記』の右大将道綱の母
    『和泉式部日記』の和泉式部
    『源氏物語』『紫式部日記』の紫式部
    大弐三位は、紫式部の娘
    『枕草子』の清少納言
    崇徳院、待賢門院堀河、西行法師、法性寺入道前関白太政大臣、等は、『平家物語』の登場人物です。
    日本の古典をあまり読んでいない方にとっては、古典への入門になると思いますし、日本の古典を読んできた方にとっては、知っている人たちに再会したような気になれるでしょう。

    ●『枕草子』と『蜻蛉日記』(23頁)
    あっけらかんと面白くってその実、ピリッとからくて、という『枕草子』がいい。しんねりむっつり深刻に思い込み、邪推と嫉妬と意地の張り合いに身をすり減らすという『蜻蛉日記』はいっぺん読んだらたくさん、という気がする。
    ●オトナの男(95頁)
    男が若い女ばかりに関心を持つのは、種族保存のオスの本能でっせという説を男たちは信じているが、なーに、おとなの女と丁々発止とやり合う自信がないだけのことである。一人前の女とチャンと渡り合い、言い寄ったりはねつけたり、恋させたり恋したり、ということができるのこそ、大人のオトコの貫禄というものであろう。
    ●月影(183頁)
    影は光ですよ、月影は月の光

    ☆関連図書(既読)
    「私の百人一首」白洲正子著、新潮文庫、2005.01.01
    「田辺聖子の小倉百人一首(上)」田辺聖子著・岡田嘉夫絵、角川文庫、1992.12.25
    (2016年5月17日・記)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    古くから日本人に愛された望郷歌、若々しい匂いやかな恋歌、機才・頓智が人気の歌、四季の風趣を愛で静かな情感をたたえた歌。王朝びとの風流、和歌のみやびを心ゆくまで堪能できる百人一首。私たち、現代人にも通じる感懐をうまく掬いあげ、千年を歌いつがれてきた、魅力の本質をユーモラスにユニークに抽出した、楽しい百人一首入門書。

  • 上巻に同じ

  • 岡田嘉夫さんのイラスト入り「カラー版」。文章だけのものをずいぶん前に買ったのが行方不明中。たまたま本屋でこの絵入りを発見してまた読み出しました。
    前回は百人一首を暗記するために買ったのに、作者の解説に惹き込まれて覚えやしなかった。今度もだろうな…。

  • 書展に出展するお題を探すために読みました。でも、ほんとは文庫じゃなくて大判の方。すごく面白くて、世界に引き込まれました。これで改めて古典に嵌った。岡田さんの挿絵が素晴らしすぎます。読むなら絶対このカラー挿絵版。

  • というわけで↓の下巻。
    小さいころから百人一首は大好きだけど、その頃は女性のばかり好んでいたのを覚えています。
    今読むと、長からむ・・とかちょっと怖いとこがまたいい!

    2008,january

  • カラー版。面白い解説に、岡田氏の美麗挿絵

  • 分かりやすい周辺説明のある百人一首。教科書読むくらいなら・・・

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著者プロフィール

1928年3月27日生まれ、大阪府大阪市出身。樟蔭女子専門学校(現・大阪樟蔭女子大)卒業。1957年、雑誌の懸賞に佳作入選した『花狩』で、デビュー。64年『感傷旅行』で「芥川賞」を受賞。以後、『花衣ぬぐやまつわる……わが愛の杉田久女』『ひねくれ一茶』『道頓堀の雨に別れて以来なり 川柳作家・岸本水府とその時代』『新源氏物語』等が受賞作となる。95年「紫綬褒章」、2000年「文化功労者」、08年「文化勲章」を受章する。19年、総胆管結石による胆管炎のため死去。91歳没。

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