田辺聖子の小倉百人一首〈下〉 (角川文庫)

著者 : 田辺聖子
  • 角川書店 (1992年12月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041314265

田辺聖子の小倉百人一首〈下〉 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 岡田氏の挿絵が艶めかしく、殷富門院大輔の歌に添えられた水面に映る自分を覗き込んでいるような女、そして二条院讃岐の歌には水底から息を吐きあげるような女の絵がとてもいい。好きな歌は「やすらわで寝なましものを」「さびしさに宿を立ち出でてながむれば」「世の中は常にもがもな渚こぐ」の3首。後半50首の時代は女流歌人も多く出てきて、人妻なのに皇子たちとのスキャンダルで浮名を流した和泉式部や、恋も仕事も富豪との結婚も正に勝ち組の大弐三位、誰からも好かれたのがチョット嫌味な感じの赤染衛門、女の人生も色々だ。保元平治の乱、承久の乱など王朝の栄華の終わりにさしかかった寂しさや虚しさが漂う時代でもあった。

  • (2016.05.14読了)(2014.07.14購入)
    百人一首の51番から100番までが解説してあります。
    平安女流文学の面々と『平家物語』に登場する方々の和歌が多く含まれています。
    『蜻蛉日記』の右大将道綱の母
    『和泉式部日記』の和泉式部
    『源氏物語』『紫式部日記』の紫式部
    大弐三位は、紫式部の娘
    『枕草子』の清少納言
    崇徳院、待賢門院堀河、西行法師、法性寺入道前関白太政大臣、等は、『平家物語』の登場人物です。
    日本の古典をあまり読んでいない方にとっては、古典への入門になると思いますし、日本の古典を読んできた方にとっては、知っている人たちに再会したような気になれるでしょう。

    ●『枕草子』と『蜻蛉日記』(23頁)
    あっけらかんと面白くってその実、ピリッとからくて、という『枕草子』がいい。しんねりむっつり深刻に思い込み、邪推と嫉妬と意地の張り合いに身をすり減らすという『蜻蛉日記』はいっぺん読んだらたくさん、という気がする。
    ●オトナの男(95頁)
    男が若い女ばかりに関心を持つのは、種族保存のオスの本能でっせという説を男たちは信じているが、なーに、おとなの女と丁々発止とやり合う自信がないだけのことである。一人前の女とチャンと渡り合い、言い寄ったりはねつけたり、恋させたり恋したり、ということができるのこそ、大人のオトコの貫禄というものであろう。
    ●月影(183頁)
    影は光ですよ、月影は月の光

    ☆関連図書(既読)
    「私の百人一首」白洲正子著、新潮文庫、2005.01.01
    「田辺聖子の小倉百人一首(上)」田辺聖子著・岡田嘉夫絵、角川文庫、1992.12.25
    (2016年5月17日・記)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    古くから日本人に愛された望郷歌、若々しい匂いやかな恋歌、機才・頓智が人気の歌、四季の風趣を愛で静かな情感をたたえた歌。王朝びとの風流、和歌のみやびを心ゆくまで堪能できる百人一首。私たち、現代人にも通じる感懐をうまく掬いあげ、千年を歌いつがれてきた、魅力の本質をユーモラスにユニークに抽出した、楽しい百人一首入門書。

  • 上巻に同じ

  • 岡田嘉夫さんのイラスト入り「カラー版」。文章だけのものをずいぶん前に買ったのが行方不明中。たまたま本屋でこの絵入りを発見してまた読み出しました。
    前回は百人一首を暗記するために買ったのに、作者の解説に惹き込まれて覚えやしなかった。今度もだろうな…。

  • 書展に出展するお題を探すために読みました。でも、ほんとは文庫じゃなくて大判の方。すごく面白くて、世界に引き込まれました。これで改めて古典に嵌った。岡田さんの挿絵が素晴らしすぎます。読むなら絶対このカラー挿絵版。

  • というわけで↓の下巻。
    小さいころから百人一首は大好きだけど、その頃は女性のばかり好んでいたのを覚えています。
    今読むと、長からむ・・とかちょっと怖いとこがまたいい!

    2008,january

  • カラー版。面白い解説に、岡田氏の美麗挿絵

  • 分かりやすい周辺説明のある百人一首。教科書読むくらいなら・・・

  • いつか全部暗記できる日がくるのでしょうか・・・

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