田辺聖子の今昔物語 (角川文庫)

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感想 : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041314272

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  • 今は昔しで始まる今昔物語。約30の短いが不思議な優しいお話しだった。平安時代も、まだ、初めの頃の話しが多く。鬼が出てきたり、姫様を拉致して連れ去る人間が現れたり、やはり恋の話しが面白い。治安がことのほか悪いのもわかった。読んでいくうちに芥川の世界と重なっていくのもおもしろい。とても読みやすく、数が多いので1つ1つの印象は弱いが入門書としては最適なのかなと思う。語りが優しいのは、作者の人柄だろうか。少し説教臭いのは宗教色があるのかもと感じた。

  • 今昔物語は汲めども尽きない面白さがあって、色んな作家のを読みます。作家の方も惹かれる素材のようで、芥川、谷崎も書いていますし、杉本苑子もずいぶん書いています。谷崎が書いた時平の話は、もっとドラマチックですし、芥川の瓜の話は描写が目に焼きつくほどでした。田辺さんのは、彼女がネアカな性分のせいでしょうか、おかしみをさらっと書いた入門編のような味わいです。

  • 103ページまで読んだところ。成立時期は1120年代~1449年頃というが、今も昔も人の世は変わらない。各編は文庫本で7ページくらいの短編で、昔物語風に書いてある。男女の愛欲、生霊、盗賊を描いたものが多いのも、昨今と変わらないような感じ。

  • 田辺聖子 「 今昔物語 」 軽妙なエロ話で読み手を引き込みながら、仏教的なテーマを盛り込んでいる。短編なので飽きない。因果応報の皮肉さ、会う者は必ず別れる哀しさ、普遍的な面白さを感じる。最後のストーリーテラーの終わらせ方も上手い。岡田嘉夫 の女性の表紙挿絵も見事

    「葦刈」人の世には人の力で及ばぬ運命というものがある。でもそれに敗けてうちひしがれ、心のうるおいを忘れてしまうのは 人間らしくありません

    「赤子を食う鬼」鬼は 世間の心ない悪口のこと〜鬼は 人の世なら どこでもいる〜性根を据えて決心すれば、鬼に食われることはない

  • 古典読みたいと思っていたのだけど、原文は無理だしと思っていたら。しかも田辺聖子!

    楽しかった。葦苅が1番好きだな、ロマンチック。

    全体的にもう少し上品な方がよかった。

  • 今も昔も、人の情やら業は変わらないですね。

  • 短編です。
    今の私にはまだ消化不良な話がいくつか残ってます。
    これは、再読しないと!
    ただ、オチが同じようなものが多かったですね。

  • まあ、力があります。語り継がれた「物語」は。
    意外性のオンパレードだし。
    はじめの風景描写は趣深いし。
    語り口調なのもいいし。
    時折よみかえしたくなるような本。
    鬼だの神だのと、超常現象に惹かれるのは、今のファンタジーブームと何ら変わりないのかも。

  • 古典というととっつきにくいとこらがあるけど、この本は別!現代語訳なので読みやすい。学校の古典の授業に使ってくれたら、授業が好きになってたのになぁ。

  • 『平中の恋』など知っている話も多かった。
    今昔物語は興味があるので全部読んでみたいな〜。
    古語は無理なので現代語で。

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著者プロフィール

田辺聖子

一九二八年、大阪生まれ。樟蔭女専国文科卒。六三年、『感傷旅行(センチメンタル・ジャーニイ)』で芥川賞を受賞、八八年、『花衣ぬぐやまつわる……わが愛の杉田久女』で女流文学賞、九三年、『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞、九四年、菊池寛賞を受賞。九八年、『道頓堀の雨に別れて以来なり』で泉鏡花文学賞と読売文学賞を受賞。二〇〇八年、文化勲章受章。大阪弁で軽妙に綴る現代小説の他に、古典文学の紹介、評伝小説など、著書多数。一九年六月死去。

「2020年 『大阪弁おもしろ草子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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