ほどらいの恋―お聖さんの短篇 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 109
感想 : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041314302

作品紹介・あらすじ

真面目が取り柄のオトーサンが、十年間も浮気をしていたなんて-。気がむいた時に付き合う気楽な恋人がいる私に縁談がわき起こり-。中年女のなで肩を水蜜桃のようだと愛しむ老人は-。移りゆく季節の中で、ほどらい(ちょうどよい加減)の恋を育む男と女の身上にふりつもる小さな喜び、悲しみをユーモラスにしっとり描き切った、珠玉小説集。

感想・レビュー・書評

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  • 短編集。田辺聖子さんの描く人物は男女共にさっぱりしてて、それこそ「ほどらい」を大切にしていて魅力的。
    「ほどらいの恋」と「舌ざわり」が特に良かった。
    「舌ざわり」、えろいけどほどらいのエロさ。

    こうして田辺聖子さんの作品ばかり読んで実際の関西の男の人とかかわっていないから私の中に「関西男子」というファンタジーが育っていく・・・。

  • 比ゆ表現、時空間表現など、さすがベテランと唸る箇所がたくさんあった。

  • 田辺聖子初読
    女とはかような生き物であるなぁと納得してしまった。

  • 短編集。
    田辺聖子さんの話は明るいのがいいです。
    不倫の恋だって、明るい。
    それと、たぶん美形じゃない人たちゆえの愛嬌が
    話にぴったりなのです。

    「ほどらいの恋」も、煮え切らない男なので、
    見方によっては不幸な恋ですが、
    このデートがまた、楽しそう。

    田辺聖子さんは、
    後の作品のほうが、恋愛の楽しさが出てて好きです。

  • 物語は人間関係なのだと最近気付きましたが、恋愛は人間関係の極み。
    二人の価値観だけでなく、運やタイミング、現在や過去が係わってきます。
    そして究極は二人の距離感。
    好きなのに思いを伝えられなかったり、正直になれなくて誤解されてしまったり、タイミング悪く他の女性が好きだと言われてしまったり、相手の本心が分からなくてやきもきしたり……。
    そういう緊張感なんだな、恋愛小説って。
    そのドキドキを楽しむのだ。

    最後の三作が好き。
    お見合い第一号にまつわる『ラストオーダー』、
    不思議な出会いを描いた『篝火草(シクラメン)の窓』、
    素直になれない女の子の『週末の鬱金香(チューリップ)』。

  • やっぱり好き。

  • お聖さん節満載。

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著者プロフィール

田辺聖子

一九二八年、大阪生まれ。樟蔭女専国文科卒。六三年、『感傷旅行(センチメンタル・ジャーニイ)』で芥川賞を受賞、八八年、『花衣ぬぐやまつわる……わが愛の杉田久女』で女流文学賞、九三年、『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞、九四年、菊池寛賞を受賞。九八年、『道頓堀の雨に別れて以来なり』で泉鏡花文学賞と読売文学賞を受賞。二〇〇八年、文化勲章受章。大阪弁で軽妙に綴る現代小説の他に、古典文学の紹介、評伝小説など、著書多数。一九年六月死去。

「2020年 『大阪弁おもしろ草子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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