人生は、だまし だまし (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 345
感想 : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041314333

作品紹介・あらすじ

生きていくために必要な二つの言葉、「ほな」、と「そやね」。別れる時は「ほな」、相づちには、「そやね」といえば、万事うまくいくという。窮屈な現世でほどほどに楽しく幸福に暮らす方法を解き明かす生き方本。

感想・レビュー・書評

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  • わかるところもあるが、親より上の世代の作者さんは時代が違いすぎて合わない

    そういう考えがあるのだなと
    思うだけだった

  • おせいさんの随筆を読んだのは初めてでした。ナアナアな中年、イチブン氏と理想高きOL、フィフティちゃん、おせいさん、ときどきカモカのおっちゃんを混じえて語られる「いい塩梅」の大人の随筆集。おせいさんの著作は小説もそうですが、カドがなくて心がまあるくなる感じ。合間合間に挟まれるアフォリズムが印象的でした。そっかー「可愛げのある男」に尽くしてる間にアッという間に人生は幕を下ろしてしまうから野心のある女性は気をつけないといけないのね。結婚ってなかなかふしぎなもんです。おせいさんのほかの随筆も読むつもりです。

  • 読売新聞の広告で「この国は、本を読まない大人が増えた。だから子供みたいな国になってしまった」という内容を語ったのは、田辺聖子である。

    本書は、エッセイ仕立てだが、飲み仲間の「フィフティちゃん」と「イチブン氏」との会話を通じ、人間の生態、特に男女のあれこれを通じて、著者がアフォリズムを導き出す示唆に富んだ1冊である。

    私は田辺聖子をあまり読んだことがないため感じるのかもしれないが、
    とにもかくにも、難しい熟語が夥しい数登場する。

    辞書を引かずにこの本を読み通せる人は、相当博識な人だと思う。

    先日作詞家の松本隆が出演したテレビ番組でこんなことを言っていた。

    「作詞家を志す若い人がやっておくべきことは何かありますか」

    「本を読んで語彙を増やすことです」と発言。

    言葉を知らないと表現などできないという。
    至極当たり前のことだが、意外と見過ごされがちな事実ではないだろうか。

    絵の具の種類が多いほうが、より色彩豊かな絵画を創造することができるのと同じで、ボキャブラリーが多いほうが、人生の機微に気づき豊かな表現が可能になるだろう。

    細かなこぼれ話ではあるが、辞書を引く楽しみも紹介されている。
    目的の言葉だけではなく、周辺の言葉の意味も知ることもできると。

    言語化できることは、物事を相対化して認識できるということ。
    つまり、様々なことを客観視できるということだといえる。

    とかく窮屈で他人に不寛容になってしまうことも多い世の中。
    大先輩の言うことにじっくりと耳を傾けながら、語彙を増やしていくと一味違う人生が待っているかもしれない。

  • タイトルに魅かれて手に取りました。

    タイトルからイメージした内容とは違いましたが、なるほど、そうだなと思ういい言葉がたくさんありました。

    知らない単語がいっぱいあって、その都度、辞書を引きました。勉強になりました。

  • 合わなかった。年代的に違いすぎるのかもしれませんね。

  • エッセイの類はあまり好きではないのかもしれません。

    「答えをすぐほしがり、しかも事物の即効性を求める」現代人を憂いているが、
    ほんとそうだなーと反省した。
    マニュアル本然り。読んでしまうが。

  • 生きていくために必要な二つの言葉→「ほな」と「そやね」。別れる時はほな、相づちには、そやねといえば、万事うまくいくという。とてもうまい宣伝文句だが、おそらくもっとおもしろい内容がいっぱい詰まっていると期待して間違いないと思う。田辺聖子さんの文章。

  • 朝のNHK「芋たこなんきん」で、病院から1時帰宅した健次郎と秘書の純子さんの会話。

    「シルクハットが似合う男になりたいって、、、。」
    「紙のとは言ってません。」

    ああいう大阪の大人の軽口。
    しんどい時ほど相手を思いやって冗談を言ったりするのよね。
    懐かしい気持ちで胸が一杯になりました。


    「前から聞こうと思ってたんやけど、(そんな服どこで買うの?)」
    って言い方も、よくするわー。
    色んな大阪のおっちゃんやおばちゃんの顔を思い出した。
    ちょっとホームシックかな、私。

    大人の優しい男を演じた、國村隼(くにむら じゅん)さんは、京阪神の中年女性に「隼さま」と呼ばれているそうです。(西宮の友人談)
    板尾さんが演じてた役は、藤本義一さんがモデルだったんですね。納得。

    大阪弁が恋しくなって、田辺聖子さんの本を何冊か読みました。

    一番笑ったのは、

    「そうか、<家庭>というものは、人が、<面白疲れ>したときにいるのだ。

    バクチ、漁色(ぎょしょく)、飲んだくれ、浪費、変態、ワルイことはたいてい面白いだろう。」

  • なかなかいい。ほどほどにいい 人生の指南書にしてみっか。
    「多くの事を中途半端に知っているより、何も知らないほうがいい」サルトル

  • サヨナラは、「ほな 」。
    夫婦仲は、「そやな」。
    人生うまく生きてゆくために。
    おせいさんの言葉は、
    軽やかだけど、ひとつひとつ 深い。
    「夫婦の間では、〈われにかえる〉ということは、見合わせたほうがよい。」なるほどーー。
    人生はだましだまし、流されるのも佳きものかな。

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著者プロフィール

田辺聖子

一九二八年、大阪生まれ。樟蔭女専国文科卒。六三年、『感傷旅行(センチメンタル・ジャーニイ)』で芥川賞を受賞、八八年、『花衣ぬぐやまつわる……わが愛の杉田久女』で女流文学賞、九三年、『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞、九四年、菊池寛賞を受賞。九八年、『道頓堀の雨に別れて以来なり』で泉鏡花文学賞と読売文学賞を受賞。二〇〇八年、文化勲章受章。大阪弁で軽妙に綴る現代小説の他に、古典文学の紹介、評伝小説など、著書多数。一九年六月死去。

「2020年 『大阪弁おもしろ草子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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