光源氏ものがたり 上 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
4.00
  • (2)
  • (4)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 49
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041314357

作品紹介・あらすじ

千年前の王朝時代。貴族文化の最盛期に登場する元祖プレイボーイ光源氏の君。様々な女たちとの恋、貴族の出世と没落、嫉妬と物の怪、無常観と死生観-。恋愛小説でも政治小説でもある「源氏物語」の全貌を人間の成長と運命の転変をキーワードにひもといていく田辺源氏。美しい四季を背景に浮きつ沈みつ流れゆく人生を"田辺ことば"でわかりやすく語り尽した絶好の源氏入門。「桐壷」から「松風」まで収録。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 源氏物語の入門に最適!現代語訳で力尽きた人でも読みやすいのではないのでしょうか?

  • 田辺聖子さんの文章、やっぱり柔らかくて楽しくて好きだ。
    これなら、最後まで読めそう。
    母が持ってた円地文子さん版とか、友達に借りた「あさきゆめみし」とか、
    高校生の頃、ちらほら読んだ覚えがあるけど、源氏が須磨から戻った後の話を読んでない。なんでも、この当りで挫折してしまうことを指す「須磨がえり」という言葉があるらしい。そうか~、皆そうなのね。
    本当の面白さは須磨の先を読まないと分らないものらしいので、
    須磨の先を目指して、中巻・下巻を読んでみようと思う。

  • きちんと通しで読んでみたいと思いながらも漫画「あさきゆめみし」でさえ途中でとん挫。でも田辺であれば楽しく読めそうと、毎月1冊ずつ発売で待ってから3冊一息に読むかどうしようか迷いながら出るのを待とうととりあえず上巻を購入。語り口調ではなくて現代語訳と誤解して買ったのですが、楽しく読了。続きが楽しみです。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

昭和3年3月27日、大阪府に生まれる。昭和22年樟蔭女子専門学校国文科卒。小説家。直木賞選考委員。昭和39年「感傷旅行(センチメンタル・ジャーニィ)」で芥川賞を、62年「花衣ぬぐやまつわる…」で女流文学賞、平成5年「ひねくれ一茶」で吉川英治文学賞、6年菊池寛文学賞、7年紫綬褒章、10年「道頓堀の雨に別れて以来なり」で読売文学賞、14年キワニス大阪賞など、多数受賞。12年文化功労者となる。作風は巧みな大阪弁で夫婦あるいは男女の機微と生態を描くものが多い。近著に『武玉川・とくとく清水』(平14 岩波書店)『女のおっさん箴言集』(平15 PHP研究所)など。

「2004年 『久保田淳座談集 心あひの風 いま、古典を読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

田辺聖子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×