青森県のせむし男―戯曲 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041315101

感想・レビュー・書評

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  • 寺山の戯曲集。
    「天井桟敷」結成後の作品を集めたもの(なはず)で、今では絶版となっている。
    まあタイトルからして絶版になるのも否めない気はするのだが・・・(笑)。
    以前「毛皮のマリー」を読んだ時にも感じたのだが、言葉とイメージが結びつかないというのだろうか、寺山のイメージと実際の文章があまりにかけ離れているような気がしてならない。
    視覚的な要素も寺山の大きな魅力であることを知ってしまった今になると、その混沌としているであろう舞台が凡人である自分には文章から想像できないのだ。
    この人の作品は読むものではなく観るものだな、とつくづく思った。
    寺山はあの世界観を構築するために、周りの照明やら衣装やらセットのスタッフへどのような指示を出していたのか気になる。
    抽象的だったのか、それとも具体的だったのか。
    恐らくは具体的だったと思うのだが、そうであるならばもっと文章だけでビシビシ伝わるように書いて欲しかったな、と。
    と言いつつも、以前「寺山は文章に限界を感じていたのではないか」というようなこともレビューで書いていたりするので、何とも評価のし難い感じになっていたりする。

  • 2009/
    2009/

    ブックオフでまたもや見つけました、寺山修司の絶版本です。
    戯曲が手に入るなんて思わなかった。

    目次:
    青ひげ
    青森県のせむし男
    大山デブコの犯罪
    邪宗門
    犬神

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著者プロフィール

寺山修司(てらやま・しゅうじ):1935年、青森県生まれ。54年「チェホフ祭」で短歌研究新人賞特選を受賞、脚光を浴びる。早稲田大学教育学部在学中にネフローゼを発病、4年間の療養生活を送ったのちに劇団、演劇実験室「天井棧敷」結成。劇作家・演出家として活動のかたわら、映画監督、詩、小説、批評、歌謡、競馬評論など、国内外で様々な分野の才能を発揮した。1983年5月、旺盛な仕事のさなかに逝去。


「2023年 『さみしいときは青青青青青青青』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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