- Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041315224
作品紹介・あらすじ
あなたの人生は退屈ですか。どこか遠くに行きたいと思いますか。あなたに必要なのは見栄えの良い仕事でも、自慢できる彼や彼女でも、お洒落な服でもない。必要なものは想像力だ。一点豪華主義的なイマジネーションこそが現実を覆す。書を捨てよ、町へ出よう-。とびきり大きな嘘を抱えながら。家出の方法、サッカー、ハイティーン詩集、競馬、ヤクザになる方法、自殺学入門etc…。八歳にして詩を書き、時代と共に駆け抜けた天才アジテーター・寺山修司による、100%クールな挑発の書。
書を捨てよ、町へ出よう (角川文庫)の感想・レビュー・書評
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贅沢したいよう。お金はないけど。
ーじゃあどこか一点だけお金をかけて、まぁ他は諦めて。
こんな具合に、「現状を変えたいなら、多少の犠牲は覚悟しないと」と訴えかけてきます。
結構過激なこと言ってます。
自殺もありじゃない~?なんて話も出てきたり。
でもこの著者、すごく優しいんです。
キツイこと言ってても、それは「まぁ頑張れや」と励ますため。
自殺肯定論も、結局は「生きてほしい」と訴えているような気がしてなりませんでした。
読んだら愛あるシッペがもらえるかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
書を捨てる、という宣言にも、書が必要とされている。
そのような一種の矛盾は、とうに凌駕され
私の中の衝動は、遠く何処かの「町」を目指すようになる。
町は、私を放っておかない。
町が、私と交わる。
町で、私は、新たな「私」を孕む。
読むほどに実験されてくような感覚が愉快。
むらむらと、湧きあがる情動。行動。
そしてそれら総てが、この手の「書」に端を発していることに気づいた時
袋小路の感覚が、またとにかく愉快。
しばらく、同じ感銘は受けていないと思う。
なぜかいつも、走りだしたいような読後感がある。
それが、「書」を捨てる始まりなのか
それとも「書」を捨てられない快感の証明なのか
幾度でも、目を通す毎に、新しい「欲」を感じてしまう作家。
彼の死ほど、惜しいものも滅多にないと思う。 -
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分かりやすくはあるが、三島の「不道徳教育講座」を彷彿させる、ブレイボーイの件などには少し興ざめ。映画版は実験映像を駆使しているが、成熟期から比べると、恥ずかしさを憶える荒削りさを、発想の評価で見守っていただきたい。
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【本の内容】
あなたの人生は退屈ですか。
どこか遠くに行きたいと思いますか。
あなたに必要なのは見栄えの良い仕事でも、自慢できる彼や彼女でも、お洒落な服でもない。
必要なものは想像力だ。
一点豪華主義的なイマジネーションこそが現実を覆す。
書を捨てよ、町へ出よう―。
とびきり大きな嘘を抱えながら。
家出の方法、サッカー、ハイティーン詩集、競馬、ヤクザになる方法、自殺学入門etc…。
八歳にして詩を書き、時代と共に駆け抜けた天才アジテーター・寺山修司による、100%クールな挑発の書。
[ 目次 ]
第1章 書を捨てよ、町へ出よう
第2章 きみもヤクザになれる
第3章 ハイティーン詩集
第4章 不良少年入門
[ POP ]
今、本を持っていてもてる時代では決してないでしょう。
ましてや寺山修司のような観念的な読みものなど、30年前にタモリによって脱構築されていらい無用の長物となって久しいのでここではあえて内容は読まずに、タイトルを真に受けて、読書なんてやめてクラブにでも出かけてしまいましょう。
図々しい人間ほどモテるということはこの本には書いてありません。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
一点破壊主義、自殺学入門。これは詩的エッセイでありながらにして実用書である。
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著者である寺山修司の人生観を纏めた本。
一見いい加減な内容に感じつつも、所々から著者の見識の広さや人生経験の豊かさを伺えた。
特に印象的だったのは、「一転豪華主義」という考え方。つまり、老後までの生活設計が予想出来る中、何か1つだけ思いっきり投資し、自らの将来に挑戦しろというもの。そのようにダメ元で挑む姿勢を、何歳になっても持ち続ける事は大変だろうと感じたが、八方塞がりな状況下なればこそやる意義があるのでは。
「幸福とは幸福を探すこと」と綴ってある通り、少なくとも退屈はしない生き方になると予想。 -
wikipediaによると、本書の著者は歌人、演出家、小説家・・・・等、様々な肩書きを持ち、本業を問われると「僕の職業は寺山修司です」と返すのが常で、ついた異名が「言葉の錬金術師」と言う人物。
本書は、この「言葉の錬金術師」が野球、競馬、自殺、家出、消費行動など様々なテーマで書き連ねたエッセイ集です。
読んでいくと、例えば著者の以下の様な言葉
・道徳などというものは、所詮は権力者が秩序と保身のために作り出すものにすぎないということは、今では知らないものなどいないのだから。
・与えられた「正義」のためにばかり働いてきて、それを見きわめる「正義観」など、もつことができなかったのである。
が載っており、これらが書かれたのが1960年代と言う事や今もこの様に考える人もいると言う事を併せて考えると、インターネットは当たり前、携帯電話も当たり前と言う時代になっても、結局、社会や人間の本質は何も変わらないのではないかと考えてしまいます。
つまり、
若い世代が、自分たちより年上の世代を否定し、年上の世代も若い世代を否定する。
しかし、年上の世代も若かりし時には、今、若い世代が自分たちを否定する際に用いるロジックと同じロジックをもって、自分たちよりも年上の世代を否定してきた。
そして、今の若い世代も、年を取れば、今の年上の世代を同じ立場になる。
と言う事を実感させてくれる内容です。
ソープランドの事をトルコ風呂と書いてある等、時代を感じさせてくれる文章なのに、(少なくとも本質的な意味合いでは)古い感じが全くしないエッセイ集と言った所でしょうか。
鋭く激しい言葉を読みたい時におすすめです。 -
ピカレスク、という言葉を思い出す。
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