家出のすすめ (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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感想 : 124
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041315231

作品紹介・あらすじ

愛情過多の父母、精神的に乳離れできない子どもにとって、本当に必要なことは何か?「家出のすすめ」「悪徳のすすめ」「反俗のすすめ」「自立のすすめ」と四章にわたり現代の矛盾を鋭く告発する寺山流青春論。

感想・レビュー・書評

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  • 寺山さんは、わたしが産まれるずいぶん前に産まれて、わたしが産まれる前に亡くなった方。
    それなのに、こんなにも共有できるものが多いのは、結局いつの時代も変わらないということなのか…性に対する見方は時代とともに変化している気がしているけれど、それは外面かもしれない、とも思いました。
    特に面白かったのは、「サザエさんの性生活」。サザエさんは、わたし自身が苦手な作品であることもあって、とても痛快、そして納得。
    家というものに縛られる日本。そのくせ求められる自立。子どもから大人になる中で、もがいて、自分の生き方を見つけていく。でもそれは、なかなかスムーズにはいかないもんで…
    そもそも、どうしていきなり生まれ落ちて、どうして自分では選べない家というものに縛られないといけないのか。縛られた状態では自分の生き方なんて見つけられない。家出をして、自分を親から切り離し、縛られていたものから解放され、自分とは何者かを考えること。愛情で始まる親との関係を、最終的には友情という関係とすればいいという考え方は、なるほどなと思いました。家出(自立)というものに、一歩踏み出せない人や、家出(自立)に罪悪感を感じてしまう人への希望の言葉なんじゃないかな。

  • 好き勝手に言っていいなら寺山修司の上品互換が村上春樹だと思う。高田純次が好き。

  • 寺山修司は難しいです。
    三島由紀夫や吉行淳之介よりも個人的には難しいと感じます。
    面白さを感じる分量の違いでそう感じるのかもしれません。
    この作品も面白いと感じたのは四分の一くらいです。

    「自立のすすめ」の”髭のあとさき”はなんかが、自分はとても興味深かったです。

    とりあえず面白いと感じたところに、目印に付箋を貼っておきました。
    また日を置いて読む事にします。

  • 自分の知らない思想や世界の話しでした。
    なので、ちょっと理解できなかったです。

  • 個人的に、寺山修司は学問的な機会で学ぶような常識ではなく、仕事場の同僚であったりアパートの大屋さんから学ぶ処世術のような印象を受ける。ちょっとシニカルなのがクセになる。

  • 「書を捨てよ、町へ出よう」(1971) の映画作品を観て度肝を抜かれたのもはや数年前。その書籍版も読んだはず…だったがその後彼の残した活字を追う作業は進まぬまま、そんななか随分と間を開けて本書が手の中に。

    どうして今かの理由は読後にははっきりしなかった。内容も10代に向けて書かれているわけで、ある意味の家出、いうなれば「国出」まで決行してしまった自分としては時期相当遅とででも呼ぶべきか、多くの言葉が今となってはもう響かない。それもそのはず、書いている寺山自身も当時20代の後半だったとのこと。いろんな意味でタイミングに難ありな…。

    しかーし。その数週間後にタネ明かしが。居酒屋のカウンターで常連のお客さんに話しかけられる。

    「どう?今度の寺山は行くの?」

    その人は自分が映画好きであることを十分承知で話しかけてくれたのだが当の自分は「?」状態。仕事が忙しいという言い訳でもってアンテナが錆びつきかけていたところ、他の方の助けを受けてかろうじて引っかかった。国立フィルムセンターが最近修復が完了したばっかりのNew Printを多数引っさげ、まずNew Yorkからという感じで凱旋してきてくれたのだ。

    つまりはタイミングは抜群だったということ。

    巻末には彼の年譜がついていた。今一度読み返して残りの上映に臨むとしよう。

  • 自分が思っていつつも、なかなか口に出せずにいた事なんかがたくさん書かれてて驚いた。

    「東京へ行こうよ。行けば行ったで何とかなるさ」63p

    うん、自分もそう思う。

  • ムラ社会的な考えに疲れている時に手に取った積読本。
    青春時代といわれる年齢に読んでおけばよかったかもしれないが、今の今でもユーモアのある文章に勇気づけられたり、ふとした時に真理をつかれている様で今は妙に感動したりと。

  • 都合の良い言葉は当然のように自分の心を後押しするが、基本的にはよくわからなかった。
    独り言を読んでいるようで、中には共感したり、納得したりするものもあった。
    サザエさんの性事情話などは笑えた。

  • わからなかった

    言いたいことが理解出来なかった。
    家出は悪ではないが、家出をすすめることはいかがなものだろうか。

    時代が違うため価値観も変わってきているのだろうと思いました。

    第4章での、思い出されるより忘れられない人になりたい、という考えには共感出来ました。

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著者プロフィール

1936年青森県生まれ。83年、敗血症により逝去。早稲田大学中退後、歌人、詩人、小説家、劇作家、劇団「天井桟敷」主宰者など、独創的な発想でマルチな才能を発揮。「書を捨てよ、町へ出よう」など著書多数。

「2021年 『花嫁化鳥』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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