寺山修司青春歌集 (角川文庫)

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感想 : 27
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041315255

作品紹介・あらすじ

青春とは何だろう。恋人、故郷、太陽、桃、蝶、そして祖国、刑務所。18歳でデビューした寺山修司が、情感に溢れたみずみずしい言葉で歌った作品群。歌に託して戦後世代の新しい青春像を切り拓いた傑作歌集。

感想・レビュー・書評

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  • 「列車にて遠く見ている向日葵は少年のふる帽子のごとし」

    季節はもう冬だというのに,どうしようもなく夏を思い出す。

    普段は歌集なんて読まないので,よく分からないものが多かった。
    それでも読んだ瞬間,頭の中に広がる世界がどれも鮮やかで美しかった。

    「海を知らぬ少女の前に麦藁帽のわれは両手をひろげていたり」

    これらの詩が高校生の頃の作品だというのが信じられない。
    でもその一方で,高校生だったからこそ生まれた作品だというのにも納得がいく。

    「わが夏をあこがれのみが駈け去れり麦藁帽子被りて眠る」

    あぁ,夏が恋しい。

  • 大工町寺町米町仏町 老母買ふ町あらずやつばめよ
    新しき仏壇を買いに行きしまま 行方不明の弟と鳥
    見るために両目をふかく裂かむとす 剃刀の刃に地平をうつし
    ほどかれて少女の髪に結ばれし 葬儀の花の花ことばかな

    など、40年後も暗記しているものありがあります。
    映画「田園に死す」、老後の我が脳裏にこびり付きおり。です。
    寺山の「家出のすすめ」と共に、親離れする時期に読んだ本です。

  • #偉大なる思想などにならなくとも偉大なる質問でありたい

  • 字余りが多いのが個人的に気になった。

    死ぬならば真夏の波止場あおむけにわが血怒濤となりゆく空に

    歌ひとつ覚えるたびに星ひとつ熟れて灯れるわが空をもつ

    見えぬ海かたみの記憶浸しゆく夜は抱かれていて遥かなり

    古着屋の古着のなかに失踪しさよなら三角また来て四角

    大いなる襷にわれは質問す空のもつとも青からむ場所

  • 読み直すたびに、その時の自分に響く作品が変わる。
    自分のバイブル的な本。



    草にねて恋うとき空をながれゆく夏美と麦藁帽子と影と

    マッチ擦るつかの間海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや

    ふるさとの訛りなくせし友といてモカ珈琲のかくまで苦し

  • 天地開く雷鳴の如き激烈な才能。総身燃ゆ。

  • 歌は映像だと初めて意識した作品

    一遍一遍に目を通す度に、様々な映像が頭の中に浮かんでは動き出す。初めての体験でした。

    寺山修司が、ようやくあぶりだした、日本の暗き田舎像についても、共感まではいかないまでも、理解できるような気がします。

  • ビビットカラーな病みかた。苦しくて熱くて青くて寂しいって意味での青春。

    装丁イイネ!

  • パラパラパラっと。

  • すっごい少女趣味だと思う。でも、たまにどきっとしてしまう。自分も女なんだなあ、と思う。しかし書いたのはオジサンだ。

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著者プロフィール

1936年青森県生まれ。83年、敗血症により逝去。早稲田大学中退後、歌人、詩人、小説家、劇作家、劇団「天井桟敷」主宰者など、独創的な発想でマルチな才能を発揮。「書を捨てよ、町へ出よう」など著書多数。

「2021年 『花嫁化鳥』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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