寺山修司少女詩集 (角川文庫)

著者 : 寺山修司
  • 角川書店 (2005年2月1日発売)
3.93
  • (257)
  • (123)
  • (282)
  • (6)
  • (4)
  • 1638人登録
  • 177レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041315279

作品紹介

少女の心と瞳がとらえた愛のイメージを、詩人・寺山修司が豊かな感性と華麗なレトリックで織りなすオリジナル詩集。

寺山修司少女詩集 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 初めて手に取ったこの作者の詩集です。
    中学時代の療養中のお伴に。
    hanae*ちゃんのかわいい表紙に癒されながら、枕元に置いてたのが懐かしい。
    内容はすらすら理解できるものではないけど、例えば、「みずえ」という詩は詩自体がハートの形になっているんです。
    夢や幻想の世界に落とし込まれたかのような、アリスのような不思議な感じ?
    よく、思春期特有の..なんて言い方をするけど、その時期の、上手に気持ちの整理をしたり感情表現ができない、受け止めてくれそうな人が近くいない、そんな時にてもとにあったんですよね。
    色んな思い出がありますけど、私は私だと思ったかな。
    決して14歳、15歳の悩みを聞いてくれたり、解決してくれるような人ではないと思うけど、それでもいいんですよね。
    雲みたいに形を変えても、いつか誰かの心の中に届けることができるなら。
    あたしはそう思います。だから、感謝かな?

  • これもまた読み応えのある詩集でした。
    寺山修司って方は、すごい才能の持ち主だったってことが
    たった一冊のこの詩集で、誰にでも難なくわかるのです。

    難しい言葉はありません。

    誰もが奥底に潜ませる匣に持っているような
    さみしさや悲しみ。
    追っても戻らぬ大事にしていたなにか。
    今、夜の隅から捧げたくなるような愛の言葉とか

    冬の海と空の風景とか

    巴里のあやしげな裏町やサーカスや
    良くできた機械人形に眩惑されるような
    取り返しのつかない酩酊感があるだけです。

    おそらく私もあなたも、よく見知っているはずです。
    扉を開けて、無垢で凶暴で、切なかった頃に
    出会いにいらしてください。

    お勧めです。

  • 愛ってなんだろう。
    死ってなんだろう。

    考えても考えてもキリがない。

    だけど、考えなくては前に進めない時がある。

    それを教えてくれる指南書のように感じる。

    溢れる想いを、どこへやったらいいか。
    道に迷った時、どこを目指したらいいか。
    悲しみに暮れる時、どこに愛を示すか。

    詩というものをあまり読まないけれど、感じる、感じ取るという意味では改めて寺山修司さん(『書を捨てよ、町へ出よう』ぶりに読んだ)のすごさを知った。

  • 生きづらかった十代の頃に出会えた特別な1冊。
    さかさまで捻くれていているのにセンチメンタルでキラキラしてて。
    違和感があるということは面白いことなのだと寺山修司は教えてくれた。
    "宝石"から"いつか"の流れが好き。

  • 書を捨てよ、街へ出よ と同時進行で読んだんですけど、あんまり寺山修司という人に対する情報を入れずに読んだ自分の純粋な感情は、同じ人が書いたの??!(笑)って感じでした。
    この詩集を読んでると感性がピュアな人って感じやのに、書を捨てよは、別人のよう。
    詩を書くようになった自分が1番 詩に対して魅力を感じた 難しい言葉を使って 思想をぶつけたり 文学的ルールを盛り込んだ面白さじゃなくて、誰でもわかる言葉を 誰もが分かる面白さで表現してるなって感動した
    自分は、こんな詩と出会いたかったんだよな
    寺山修司の言葉に沢山触れたくなるのわかる。
    これだけでは 足りないって思ってしまった
    小学校、中学校の教科書に載ってたらなあ もっと早く知りたかった

  • 友人が寺山修司の「半分愛して」を朗読するのを聞いてすごく切ない気持ちになった。もっと彼の詩を読みたくなってこの詩集を教えてもらった。「流れ星のノート」と「幸福についての七つの詩」の六番目の詩が好き。こんな感性、初めて触れた。

    『流れ星のノート』
    果物屋の店先には かならず傷のついたリンゴがまじっています。
    同じ一房の葡萄のなかにも 一粒か二粒の痛んだものがありかならずある
    人生も同じことです
    同じ日に同じ町で生まれても
    すべて順調にいく人と 何をやってもうまくいかない人とがある
    ここにおさめた傷ついた果実たちを
    運がわるかったと言うのは 当っていないでしょう
    彼女たちは より深く人生を見つめ
    その裏側にあるものまで見てしまったのです
    そして
    そんな詩を書ける人こそ
    ほんとの友だちになれる人なのではなかろうか

    『幸福についての七つの詩』
    ポケットを探したって駄目です
    空を見上げたって
    涙ぐんで手紙を書いたって
    駄目です

    郵便局に日曜日があるように
    幸福にだって休暇があるのですから

  • 私の好きな小説家が好きな作家さんということで、読んでみた本。

    ふつうの詩とはなんか違う感じ、言葉あそび的ななにか。

    スイカみたいないい雰囲気の詩集です。

  • HUMICでの請求記号「角川文庫/て-001-012」

  • きっと考えながら
    そうそう、こうやってね。
    そして時には、どきり。
    てらやましゅうじ。好きな作家の仲間入り。

  • 数年前、インターネットの海で初めて見た「階段」という詩がとても好きになって、以来ずっと大切にしていたのです。

    初めて見てからほんの数週間ほど前まで、きっとわたしの知らないどなたかが書いた詩なのだろうと思っていましたが、何故だか突然誰が書いたのか?もし手に入るなら手元に置きたいと思いついて、インターネットで調べました。

    寺山修司の本は2冊持っていましたが、詩集は持っていなかったし、作詩をしていたことも知らなかったのですが、手に入るということが嬉しくて早速本屋さんで買いました。

    いま読んでもとってもとっても素敵ですが、何年も前、もっと自分の感性が定まっていない、まだ構成中のふらふらした頃に出会いたかったと思いました。
    この詩集が自分の感性を構成する部品のひとつになってほしかった・・。
    でも「階段」に惹かれたわたしはこの詩集を好きになるような感性を持っていたようで、海も天文学も少女も宝石も猫も好きです。
    びっくりするぐらいわたしの好きなものがたくさん詰まっていて、ぜんぶの言葉を覚えておきたいぐらいです。
    人は誰しも自分が好きなものを敏感に察知するアンテナを持っていて、びびっと反応するとふらふら~と惹きつけられてしまうのかもしれない・・。

    寺山修司ってよく聞く人だけど、2冊本を読んだけど、あんまりよくわからない、いったい何なんだろう?と思っていましたが、ちょっと距離が縮まった気がします。

全177件中 1 - 10件を表示

寺山修司少女詩集 (角川文庫)のその他の作品

寺山修司の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
川上 弘美
嶽本 野ばら
三島 由紀夫
フランツ・カフカ
有効な右矢印 無効な右矢印

寺山修司少女詩集 (角川文庫)に関連するまとめ

寺山修司少女詩集 (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする