寺山修司少女詩集 (角川文庫)

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レビュー : 183
  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041315279

作品紹介・あらすじ

少女の心と瞳がとらえた愛のイメージを、詩人・寺山修司が豊かな感性と華麗なレトリックで織りなすオリジナル詩集。

感想・レビュー・書評

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  • これもまた読み応えのある詩集でした。
    寺山修司って方は、すごい才能の持ち主だったってことが
    たった一冊のこの詩集で、誰にでも難なくわかるのです。

    難しい言葉はありません。

    誰もが奥底に潜ませる匣に持っているような
    さみしさや悲しみ。
    追っても戻らぬ大事にしていたなにか。
    今、夜の隅から捧げたくなるような愛の言葉とか

    冬の海と空の風景とか

    巴里のあやしげな裏町やサーカスや
    良くできた機械人形に眩惑されるような
    取り返しのつかない酩酊感があるだけです。

    おそらく私もあなたも、よく見知っているはずです。
    扉を開けて、無垢で凶暴で、切なかった頃に
    出会いにいらしてください。

    お勧めです。

  • 大学の頃買った詩集が読みかけで、なんとなく思い出して読み切る。寺山修司さんの言葉がこの春の風に乗ってそっと包んでくる。なみだや淋しさや愛が心の隙間に流れ込んでくるみたいな詩は、声に出して読みたくなるね。

  • カテゴリ:図書館企画展示
    2017年度第1回図書館企画展示
    「大学生に読んでほしい本」 第1弾!

    本学教員から本学学生の皆さんに「ぜひ学生時代に読んでほしい!」という図書の推薦に係る展示です。

    杉原真晃准教授(教育学科)からのおすすめ図書を展示しています。
        
    展示中の図書は借りることができますので、どうぞお早めにご来館ください。

    開催期間:2017年4月17日(月) ~ 2017年6月9日(金)
    開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース

    この本には、歌人であり詩人であり脚本家もある寺山修司氏の類まれなる才能と繊細な心で表現された、少女の心がうたわれています。たとえば、次のような詩があります(一部抜粋)。

    かなしくなったときは
    海を見にゆく

    古本屋のかえりも
    海を見にゆく

    あなたが病気なら
    海を見にゆく

    こころ貧しい朝も
    海を見にゆく

    ああ 海よ
    大きな肩とひろい胸よ

    どんなつらい朝も
    どんなむごい夜も
    いつかは終る

    人生はいつか終るが
    海だけは終らないのだ

  • 尊敬する女性にプレゼントしてもらった。わたしが憧れる女性たちが好きな本。とても素敵な言葉が紡がれていて、驚いた。とても面白かって

  • 海の章が特に好きでした。
    海が壮大すぎるゆえに触れられないもどかしさを、少女のような繊細な感性で綴っています。

    「世界における水分の絶対量は一定しているので、だれかが涙を流すと、そのぶんだけ、海の水が少なくなるのである」
    「海が地球の目であることと 目が顔の中の海であることの類似を知るためには、私のかなしみは まだ充分ではない」
    「もしも海の水がぜんぶインクなら ぼくは何人に さよならの 手紙を書くことができるのだろう」

    海は、音楽家が五線譜に写し取るには壮大すぎる。
    海は、海を知らない少女に説明するには壮大すぎる。

    なぜこんなにも美しい文章を作れるのだろう、と本当に不思議に思いました。

  • 『寺山修司少女詩集』読了。
    ロマンチックな言葉遊びが散りばめられていた。
    言葉の意味にはいろんな解釈があるんだろうけど、最後の最後に言葉の真髄を突きつけられるような詩集だった。こんなにもキラキラした言葉ひとつひとつにうっとりしてしまうなんてね。とても懐かしい気持ちになったな。
    2018.9.30

  • 愛ってなんだろう。
    死ってなんだろう。

    考えても考えてもキリがない。

    だけど、考えなくては前に進めない時がある。

    それを教えてくれる指南書のように感じる。

    溢れる想いを、どこへやったらいいか。
    道に迷った時、どこを目指したらいいか。
    悲しみに暮れる時、どこに愛を示すか。

    詩というものをあまり読まないけれど、感じる、感じ取るという意味では改めて寺山修司さん(『書を捨てよ、町へ出よう』ぶりに読んだ)のすごさを知った。

  • 生きづらかった十代の頃に出会えた特別な1冊。
    さかさまで捻くれていているのにセンチメンタルでキラキラしてて。
    違和感があるということは面白いことなのだと寺山修司は教えてくれた。
    "宝石"から"いつか"の流れが好き。

  • 書を捨てよ、街へ出よ と同時進行で読んだんですけど、あんまり寺山修司という人に対する情報を入れずに読んだ自分の純粋な感情は、同じ人が書いたの??!(笑)って感じでした。
    この詩集を読んでると感性がピュアな人って感じやのに、書を捨てよは、別人のよう。
    詩を書くようになった自分が1番 詩に対して魅力を感じた 難しい言葉を使って 思想をぶつけたり 文学的ルールを盛り込んだ面白さじゃなくて、誰でもわかる言葉を 誰もが分かる面白さで表現してるなって感動した
    自分は、こんな詩と出会いたかったんだよな
    寺山修司の言葉に沢山触れたくなるのわかる。
    これだけでは 足りないって思ってしまった
    小学校、中学校の教科書に載ってたらなあ もっと早く知りたかった

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著者プロフィール

1936年青森生まれ。早稲田大学教育学部中退。歌人、詩人、小説家、劇作家、劇団「天井桟敷」主宰など、マルチな才能を発揮し、60年代のオピニオンリーダーとして活躍。83年没。

「2018年 『栞子さんの本棚2 ビブリア古書堂セレクトブック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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