- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041315286
作品紹介・あらすじ
「少年」に対して、「少女」があるように、「青年」に対して「青女」という言葉があっていい。「結婚させられる」ことから自由になることがまず「青女」の条件。自由な女として生きるためのモラルを提唱。
感想・レビュー・書評
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命短し、恋せよ乙女。
☆
化粧
情熱
らしさ
老後
幸福
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女は面、男は点。
全身で感じるか、局部に限定されるか。
レーザービームのように考える人は、
男性的だ。
男には、ロマンがいる。
たかが30センチの摩擦運動にすぎないことを神格化するために。
童貞にも通じる。 -
1981年の著作物であるけれども、当時生まれてすらいない私が読んでも充分に先進的な内容だった。マザーグースが頻繁に引用されているのが面白い。
寺山修司の著作全般に言えることだが、没頭して自分の人生について考えさせてくれる作品は少ないと思う。読んでいてどこか心が躍ります。 -
寺山修司の青女論自体にも膝を打ったし、「旅は猫、想像力はねずみ」という言いまわしに感動した。誰がどこに旅へ出たとしても、その人の想像力を上回る風景なんて得られないよな。
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ずっと感じていた性別における生きにくさの原因が判った気がする。読んでいて、そう、それだ。そうなんだ。と、ページをめくるスピードがどんどんあがった。自分が迷ったときに何度も読み返したい。
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青女は寺山の造語で、青春期にある女性向けのエッセイ、といったくらいの意味。全体のトーンは軽いのだが、その根っこにあるのは、寺山のアナーキーなまでのリベラリズムだ。彼は、徹底して既成のモラルや権威を信用しないのだ。それはもう見事なまでに。その意味で本書は、詩人や歌人としての寺山よりは演劇人の寺山色が濃厚に出ているだろう。「女らしさ、などは存在しないのです」、「愛情は、虚構です」などアフォリズム風の裁断の仕方も小気味よい。また、未来世界ではブタに人間の臓器を造らせるなど、見通しも確かなことを証明している。
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寺山 修司「青女論―さかさま恋愛講座」読了!久しぶりに寺山!やっぱり大好きだー!青女論をテーマとしつつ、社会と個人の関係性をユーモアを持って語っている本に見えた!本の批評は笑ったし、岸田秀との対談も良かった!文章のリズムも良いし、語り口のセンスはやっぱり僕の憧れ…!!
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初読時に引いた線の部分、やはり変わらず首肯。81年の版であり、やや古い本だけれど、おとこや社会の目から見る「女の子」像からはなれた健全な青年女子のすがた、かくあるべし、というかんじ。
しかし女性の自立云々、といくらいっても、こころの自立生き方の自立のためには、おかねとしごとの自立が大前提なのじゃないかしらん。
この本では生き方のことについて多くのページが割かれ、その土台になるべきおかねと仕事については論がうすいと感じた。
いまは、女性の仕事は格段に増えたしずっと働きやすい社会になったから。いまこそ、女性のお金の稼ぎ方と仕事の続け方について考えるべき。
著者プロフィール
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