さかさま世界史 英雄伝 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 274
感想 : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041315316

作品紹介・あらすじ

コロンブス、ベートーベン、シェークスピア、毛沢東、聖徳太子……強烈な風刺と卓抜なユーモアで偉人たちの本質を喝破し、たちまちのうちに滑稽なピエロにしてしまう痛快英雄伝。

感想・レビュー・書評

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  • 寺山修司の根底は、去勢された社会に対する反抗ですね。

  • 昭和四九年発行。寺山修司が語る、世界の偉人たち。内容は哲学的でやや難解。本人の複雑な生い立ちの影響もあってか、家庭的・保守的な考え方、型に嵌めて管理されること、慎ましく清貧な生活等を痛烈に批判した、辛口のエッセーになっている。

  • イソップの寓話は奴隷のユーモアであり、「長いものには巻かれよ、他人の愚かさを利用せよ」といった卑屈なものと喝破。/シャイロックがユダヤ人の守銭奴と言うだけでなじられる、非合理の世界を当たり前のように描くシェイクスピア。貸した金の代償に一塊の人肉を抵当にしたことは、「心もまた、肉の一部である」と言う寓意をはらんでいるように見える、という指摘。また、イスラエルの知人がシェイクスピアを嫌悪しているというエピソードも。/旧約聖書が書かれたから数千年、ダンテが神曲を書いてから600年がたっているのに、地獄の尺度が一度も修正されないのは片手落ち、と。/トロツキーが、独裁者たちの血なまぐさい抑圧に「おまえはただの現在にすぎない」と言ったというエピソード。/繰り返し記される、マヤコフスキーの詩、「もしも心がすべてなら いとしいお金は 何になる?」。毛皮のマリーズなどでも頻繁に引用され、よほど気に入っているのだな、と/また、漫画サンデー増刊「劇画・毛沢東伝」は読んでみたく思った。

  • あたらしい世界の歴史。強気にユーモア、流石。

  • 世界史なんて、
    偉人なんて、
    そんなもの。
    いくらでもさかさまになってころがっていく。

  • この作者の本を最初に読んだのは
    書を捨てよ、町へ出よう でした。
    とりあえず圧巻されました。
    自分はあまりエッセイ読まないのですが最後までするする~と大変興味深く読みました。
    寺山修司、なる人を自分はあまり(と言うより全然)知らなかったのですが折り返しの人物紹介を見ると大変な方だったのだなあ、と。

    この本を読んで思ったのはとりあえず読んでいる本の読書量が半端ではないことと書物に書かれていることを具体的に自分のレベルまで持ってくるのが非常に上手だなあ、と言う2点でした。
    断定されているセンテンスはキツイ表現が多いのですがなぜかどこか物悲しく感じるのは彼の生い立ちがそれとなく語られているからなのか。

    47歳で逝去とは。早すぎですね。

  • カフカ、トロツキー、孟子が好き。小中陽太郎さんの解説も、よい。

  • タイトルにさかさまを付けたがるこの人。偉人を認めているからこそ、あえて皮肉りたくなる、かわいい人間心理のあらわれ。月光仮面が太陽仮面でないところに注意せよとか言ってるけど、そういうことが悩みのうちは、人生楽しいのだろう。

  • 09109

  • うお後半高度です。
    いつか理解できる日がくるのやら。

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著者プロフィール

1936年青森県生まれ。83年、敗血症により逝去。早稲田大学中退後、歌人、詩人、小説家、劇作家、劇団「天井桟敷」主宰者など、独創的な発想でマルチな才能を発揮。「書を捨てよ、町へ出よう」など著書多数。

「2021年 『花嫁化鳥』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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