闇の狩人(上) (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 89
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041323212

作品紹介・あらすじ

盗賊の小頭・弥平次は、記憶喪失の浪人・谷川弥太郎を刺客から救う。時は過ぎ、江戸で弥太郎と再会した弥平次は、彼の身を案じ、失った過去を探ろうとする。しかし、二人にはさらなる刺客の魔の手が……。

感想・レビュー・書評

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  • 男女ともに似たような名前、似たようなヤバい仕事、
    ・・・なもんで人物が頭のなかで途中グチャグチャになってしまいましてな(笑)
    はい、下巻が楽しみでございますよ、では、さっそく、行ってまいりましょうかね……

  • 全2巻。
    時代小説。

    おお。
    いい。

    記憶喪失になってしまった訳あり武士と、
    彼を親身になって助けるいわゆる闇社会の住人達。
    記憶喪失の侍ってのも、
    あったかい人情をよせるのが悪とされている人々なのも
    すごく面白い設定。

    またこの記憶喪失の侍がいい。
    素直で、頼りなげで、読んでるこっちも
    思わずああってなる。

    クライマックスはこっちに来たかって感じ。
    グアッとしてチャンバラな盛り上がりではないけど、
    これはこれでいい。
    エピローグもぐっとくる。

    ちょっといい映画を見た気分になった。

  •  人の縁と矛盾の面白さを鋭く描いた作品。
     悪人が善人となり、他人のために働いていく。

  • 弥平次さんの(名づけ)親心っぷりと
    弥太郎さんの信頼っぷりが
    いいなァと思う。

    うまく皆で暮らせたらいいのになァ。
    どうなるのかしら。

  • 記憶を失った主人公と、それを取り巻く盗賊の頭と仕掛けの元締め。3人の其々の社会が絡み合いながら話が展開。

  • 初めから、良い!!冒頭からすぐに引き込まれます。けっきょくはおせっかいな主人公の怪盗が巻き込まれたお家騒動にまではってする陰謀を暴く…のかな??と思ったけど、最後は皆幸せで、和やかな気持ちにさせてくれます。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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