夜の戦士 (上) 川中島の巻 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041323250

作品紹介・あらすじ

塚原卜伝の指南を受けた青年忍者丸子笹之助は、武田信玄に仕官した。信玄暗殺の密命を受けていた。だが信玄の器量と人格に心服した笹之助は、信玄のために身命を賭そうと心に誓う。

感想・レビュー・書評

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  • いわゆる抜け忍が主人公
    それを重用するというのは信玄だからこそ成せるわざか
    武田信玄という男を語る一冊だろう

  • 忍びの視点からの戦国絵巻。裏切り者忍びがほれた武田信玄。実際はどうなのかわからないですが、大きな人物だったんだろうなー。跡継ぎ武田勝頼。自分のイメージだと、ひ弱な感じだったけど、ただの粗暴なやつとして描かれていた。そうなのかな?色々な解釈がなり立つからね。

  • 忍者モノですね
    一時期この池波さんの忍者モノにハマりましたねー
    内容を忘れてるから また読み直したいと思います

  • 甲賀の頭領、山中俊房の命を受けて、信玄暗殺を行おうとした忍びが信玄の器量と人格に心服して、信玄のために身命をかけて働く話。

    物語の中心的核心をなしているのは信玄の軍事戦略だけど、主人公・丸子笹之助などの忍びの活躍ぶりもたっぷりと描かれていて忍びものとして楽しめる。また、彼が武田に潜入する方策として最初に入門するのが塚原卜伝であり、卜伝が主要人物として登場する点においてもなかなか面白い。

    池波さんは武田勝頼をだいぶマイナスに描いているように感じたけど(もしかしたら作品のためにそうしてるだけ?)、実際、勝頼はどういう人物だったのか、武田家滅亡の要因が気になる。
    伊東潤の『武田家滅亡』が読みたくなった。

  • 池波正太郎の世界はどうしてこうも、揺るがないのだろう?

    時代物とはいえども古さを感じて読めないものなんて、いくらでもある。
    セリフ回しなのか?表現なのか?人物なのか?

    人間臭いといえばあまりに人間臭い主人公。
    時代物故にすでに読めている結末。
    それなのにそれらがまるで無理なく積み上げられて、
    わかっているはずなのにそれでも主人公を応援している自分。

    骨太なのにどこか暖かく、読み応えのあるストーリー。
    長い話なのに一気に読めた。

    さ、下巻に進もう。

  • 2011/12/04完讀

  • 全2巻。
    池波先生忍者シリーズ。
    川中島の戦い〜信玄の死まで。

    シリーズの最初になるのかな。
    蝶の戦記の反対側。
    武田側のお話。

    後のシリーズの丹波大介を思わせる
    青年忍者が甲賀裏切って活躍って感じ。

    クライマックスがもう一声欲しかった。
    これはこれで良いけど。
    捨て子ギミックは個人的に少しやりすぎな感じ。

  • 忍びの孤闘。武田信玄の懐の大きさが素晴らしい。長編時代小説。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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