本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041323267
作品紹介・あらすじ
信玄暗殺に失敗した丸子笹之助は、忍者の掟に背き、信玄のために命をかけて働くことになったが・・。名将信玄の悲運と、笹之助の運命の絆を描いて感動を呼ぶ長編。
感想・レビュー・書評
-
忍者モノですね
上下巻でだいぶ前に読んだのだけど
また読み直そうと思う詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
主人公が仕える信玄の病状が進むにつれ、
話も少しずつ悲惨な方向に行くのは否めないか?
忍びが家庭を持ち、妻をめとって子をもうける。
それが彼らにとっては時に、足かせにもなる。
人間として、男として、夫として、信玄の足下として。
成長し、また苦労する笹之助。
甲賀忍者のやりとりや塚原卜伝との交流など、
本当にきめ細かに描かれる相関図が物語にさらなる深みを与える。
ちなみに私が池波作品を好きなのは、
地の文章に常に、情景が浮かぶ要素が盛り込まれているから。
それが忍者モノだと特に、際立った映像感が伝わってくる。
最初の数ページ、最後の数ページは特に、
読みながらまるで映画を見ているかのようだった。
全2件中 1 - 2件を表示