- Amazon.co.jp ・本 (572ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041323311
感想・レビュー・書評
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自分の信念を貫き通した、「槍の勘兵衛」として知られた渡辺勘兵衛の一生の物語。勘兵衛を取り巻く人達との関係も、時代により変わってきて、興味深く読み進んでゆく。
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池波正太郎といえば、剣客商売や藤枝梅安など時代小説の巨漢というイメージ。歴史小説を書いていることに少し驚き。この小説に登場する渡辺勘兵衛は戦国から江戸時代にかけて活躍した武将で、その生涯を描いた筋がこの小説となっている。伊東潤の小説とはまた装いが違い、池波正太郎ならではの語り口で随所にユーモアが溢れている。苦しい状況下でも、底抜けの笑いで読み手を喜ばす手管が通底している。時代考証は、最低限に抑え、人間ドラマに重きを置いて描いているところが池波正太郎らしさなのかもしれない。また、剣客商売も読みたくなった。
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渡辺勘兵衛は槍を持たせて戦場に出せば鬼神の如き活躍をするが、我が子を心配したり父親から忠告されていても女に甘くなったりと、とても人間臭く魅力的に描かれています。その彼が自らの認めた人物の元で働くのを良しとし波乱万丈な人生を送って行きます。全体を通して面白いのですが、大坂の陣での再会はやはりかっこいいものでした
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「俺を使える上司はいないのか?」個人的には今には合わない気がしますが、会社勤めしている人は必ず、思うことでは?
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渡辺勘兵衛。息子との掛け合いが可愛い…