人斬り半次郎 賊将編 (角川文庫)

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感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (526ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041323373

作品紹介・あらすじ

大政奉還から戊辰戦争へ…。幕末の争乱は最後の激動を見せ、慶応は明治と改元された。中村半次郎、改名して桐野利秋。日本初代の陸軍少将として得意の日々を送るが、国情はなお不穏。征韓論をめぐって新政府は二つに分かれ、西郷は鹿児島に下った。その後を追う桐野、刻々と迫る西南戦争の危機…。城山での壮絶な最期を終章に中村半次郎の後半生を描き、爽快な感動を呼ぶ完結編。

感想・レビュー・書評

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  • 中村半次郎(桐野利秋)の物語。彼は芋侍と呼ばれた下級武士の時代から新政府の陸軍少将にまで出世した。賊将編は、政府を西郷隆盛と去り、鹿児島でなくなるまでの話。細やかな薩摩の景色の描写が彼の生まれ育った土地を想像させる。また、彼の無邪気でありながら、優しい心がキュンとさせてくれる。

  • 桐野利秋の生涯 激動の人生

  • 大政奉還から戊辰戦争へ…。幕末の争乱は最後の激動を見せ、慶応は明治と改元された。中村半次郎、改名して桐野利秋。日本初代の陸軍少将として得意の日々を送るが、国情はなお不穏。征韓論をめぐって新政府は二つに分かれ、西郷は鹿児島に下った。その後を追う桐野、刻々と迫る西南戦争の危機…。城山での壮絶な最期を終章に中村半次郎の後半生を描き、爽快な感動を呼ぶ完結編。

  •  幕府の力は弱まり、薩長土肥の大きなちからが新しい時代を作りました。
     ところが明治という新時代の初期はまだ地盤が弱く、幕府を倒した仲間同士でのいさかいが耐えません。

     半次郎もそのいさかいに巻き込まれ、西郷らともに下野します。西郷の理念に基づいたせいか、時代が求めたせいか、半次郎はかつて仲間であったはずの新政府軍と戦うことになってしまいました。

     時代のあやとはかくも悲しいものなのか、幕府を倒したエネルギーを日本国内の統一に向けられなかったのが納得できません。佐幕派の自分にとっては、せっかく新しい世を打ち立てたのだから、皆が一丸となってよりよい日本作りに邁進して欲しかった。そう思いながら読みました。

  • 2009/07完讀

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著者プロフィール

池波正太郎

大正十二年(一九二三)東京・浅草生まれ。小学校卒業後、株式仲買店に奉公し、昭和十九年、応召により横須賀海兵団に入隊する。戦後、下谷の保健所に勤務するかたわら劇作に励み、二十一年「雪晴れ」で読売新聞社の演劇文化賞に入選。二十三年、長谷川伸の門下に入り、新国劇のために数多くの脚本を発表する一方、時代小説を執筆し、三十五年「錯乱」で直木賞を受賞。その後、「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」のシリーズを生み出し、五十二年に吉川英治文学賞、六十三年に菊池寛賞を受賞する。映画や音楽、食に関するエッセイも多数。平成二年(一九九〇)五月死去。

「2021年 『食卓のつぶやき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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