仇討ち (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041323397

作品紹介・あらすじ

囲碁の口論から父を惨殺した笠原孫七郎を追って三十年。信州松本藩の夏目半介は仇討ち費用を人に貸して生計を立てる江戸暮らし。ふとなじんだ娼家のお君の、熟れた体に激しく溺れた。そのお君が悪事を犯しただんなと江戸を出奔、半介は後を追うが、その男こそ…。「うんぷてんぷ」以下、江戸時代の仇討ちをテーマとする八編を収録。仇討ち制度の非人間性と、それに翻弄される人間たちの運命を鮮やかに描く珠玉作品集。

感想・レビュー・書評

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  • 短編小説で気楽に読めた。仇討ちというテーマだけど、そんなにどろどろ生臭い感じはしないので、よかった。
    仇討ちを題材に全部違う構成、展開の話になっているので面白い。
    それにしても仇討ちというシステムは恐ろしい。もし自分が親を殺されたとしたら、自分の足でその犯人を探して、首をとってこなければ地元に帰ることを許されないなんて厳しすぎる。日本狭しと言えども、電車もなければ、車もない時代に1人の人間を探して歩き回るなんて、途方もない所業だなぁ、と思った。

  • いかにも池波正太郎と言う感じ。
    巡る世の中、良い悪いもの人それぞれ。
    教訓めいた話もあり。
    気軽な一冊かな。

  • 2010/12/23完讀

    江戸時代,各大名的土地都擁有不同法律。當一個人在此國犯罪,逃到他國之後未必能夠咎責,因此產生了替代方案的「仇討制度」ー當父/兄被殺害,男性卑親屬就必須殺掉仇人,成功之後才可以回到原職、繼任家督之位。報仇的過程,往往必須流浪諸國尋找仇人。剛開始家人可能會幫忙寄生活費,也會有幫手來助陣;但大多數情況常常是花了數十年卻找不到仇家,或者反而被仇家所殺,或者因為沒錢失意鬱鬱而終,甚至有人放下兩刀做起小生意。被追殺者也惶惶不可終日,在不安中度過餘生…

    這本小說集收錄了8篇報仇的小故事。在仇討制度下許多人的人生因此而變形扭曲,更彰顯池波大師所喜愛的主題:人生的意外與離奇。

    ◎うんぷてんぷ
    ◎仇討ち七之助
    ◎顔
    ◎仇討ち狂い
    ◎金ちゃん弱虫
    ◎熊田十兵衛の仇討ち
    ◎あばた又十郎
    ◎出刃打お玉

    (301page)

  • 短編の中でも仇討ちにテーマを絞ったもの。池波流の見事な切り口でまとめられている。
    しかし、このテーマだけで一冊できてしまうとはさすが。読後感もいいんですよね。
    テレビの時代劇も、最後のお定まりのあれ、がなくっちゃ〜。ってところがあると思うんだけど、池波小説はえ?と裏切られても読後感はいいんですよね。そこがやっぱりすごいところかも

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著者プロフィール

1923年東京浅草生まれ。60年「錯乱」で直木賞受賞。77年「鬼兵犯科帳」「剣客商売」「仕掛人藤枝梅安」の三シリーズで吉川英治文学賞を受賞した。90年没。

「2017年 『西郷隆盛 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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