意志表示 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041325018

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  • 080916購入。080919読了。
    岸上は日記の中で、自分の自殺は完全に失恋によるものだと謳っている。センチメンタルすぎたのだろう彼は。しかし、だからこそ「短歌」という世界で、一瞬ではあるが、彼は煌くことができた。高野悦子といい原口統三といいこの時代は詩人が多い。そして彼らは自ら死を選んだという点でも繋がっている。問題が解決したような錯覚に陥るから、個々の事件の原因を社会や時代という大きなものに託したくはない。しかし、恋と革命という文学的な現実の前では、それは時代の契機を表していたのではないか、と思ってしまう。

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著者プロフィール

岸上大作(きしがみ・たいさく)
1939年、兵庫県神崎郡福崎町生まれ。5歳の時に父が戦病死。祖父、母、大作、妹の4人家族の家計を母がひとりで支えた。1958年福崎高校を卒業、國學院大學へ進学。短歌研究会に入会し、高校時代に始めた短歌創作に打ち込んでゆく。1960年、連作「意志表示」が「短歌研究」新人賞候補作となり学生歌人として歩み始めるが、同年12月5日、絶筆「ぼくのためのノート」を遺し自ら命を絶つ。翌年、友人たちの手により遺作集『意志表示』が刊行された。

「2020年 『「恋と革命」の死 岸上大作』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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