検事 霧島三郎 (角川文庫―リバイバルコレクション)

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  • Amazon.co.jp ・本 (570ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041338063

感想・レビュー・書評

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  • さて高木彬光氏も今年で没後20年を迎へました。この人もわたくしは大好きでしてねえ。ミステリイのみならず、時代小説やSF、果ては占ひの本まで、幅広く読ませていただきました。
    占ひについては、自他ともに認める造詣の深さで、五島勉氏の『ノストラダムスの大予言』が大大大ベストセラアになつた際には、自著『ノストラダムス大予言の秘密』でその主張の悉くを覆し、その鮮やかさには快哉を叫んだものであります。さういへばかつて『大予言者の秘密』なる本を取り上げたこともありましたつけ。

    ここでは『検事 霧島三郎』を登場させませう。高木氏の主要キャラクタアとしては、法医学者・神津恭介、弁護士・百谷泉一郎に次ぐものであります。
    霧島三郎は東大在学中に司法試験に合格した秀才。本文の記述によれば「かなりハンサム」と、天から二物を与へられた人物として描かれてゐます。
    竜田恭子といふ婚約者がゐて、結婚も間近と思はれたのですが、こともあらうに恭子の父が、殺人の容疑をかけられたまま、行方不明になつてしまつたのです。

    捜査すればするほど、竜田氏の容疑は深まるばかり。検事といふ立場では、犯罪者の娘と結婚する訳にはいかない。結婚を諦めるか、検事を辞職するか......三郎は懊悩するのであります。
    恭子に協力する寺崎、恭子を脅迫しモノにせんと企む須藤(これが嫌なヤツでね)、三郎の女房役となる北原大八、恭子の兄・慎一郎、その慎一郎と入籍したふさ子......疑へば誰でも怪しく思へる人物ばかり。
    さうかうするうちに、第二第三の殺人事件が発生し、捜査陣は焦りの色を隠せません。はたして、三郎と恭子の運命は如何に? といつたところでせうか。

    実は、本書を初めて読んだ時、霧島三郎の性格付けがどうもはつきりしないなあと、罰当たりな感想を持つたものです。ストオリイは面白いのに、主役のキャラクタアが弱い、残念であると。お前さんは何様だ?と言はれさうですね。
    しかし再読してみたら、単にわたくしの読み方が甘かつただけでした。彼は正義感から動くだけの人物ではなかつた。それ以上に人間臭い、煩悩も人並みにある好青年。まさしく宇津井健。
    かなりの長篇ですが、一気に読めます。面白いものは、古くなつても面白いと再認識しました。

    ぢやあ、また。

    http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-564.html

  • ドラマの竹脇無我がピッタリだった。

  • 角川緑

    霧島三郎

  • 若きエリート検事霧島三郎は、弁護士の娘竜田恭子との結婚を間近にひかえていた。ところがその父、竜田慎作に愛人絞殺、加えて麻薬所持の疑いがあるという。

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著者プロフィール

1920年9月25日、青森県生まれ。本名・誠一。京都帝国大学工学部冶金科卒業。48年、失業中に書いた「刺青殺人事件」が江戸川乱歩の推薦で出版され作家デビューし、「能面殺人事件」(49-50)で第3回探偵作家クラブ賞長編賞
を受賞する。79年に脳梗塞で倒れるが過酷なリハビリ生活を経て再起、「仮面よ、さらば」(88)や「神津恭介への挑戦」(91)などの長編を発表。作家生活の総決算として「最後の神津恭介」を構想していたが、執筆途中の1995年9月9日に入院先の病院で死去。

「2020年 『帽子蒐集狂事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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