- Amazon.co.jp ・本 (442ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041338209
感想・レビュー・書評
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不倫の男女が、正妻を殺してしまおうと画策。
けれど思わぬ状態になり、事件と事件が交わっていく。
まさか…な状態から始まったと思いきや
妙な証拠品が残った、変な事件が。
そちらも気になりますが、妻を殺した不倫男女も
ものすごく気になります。
むしろ、これほどまでに気が付かないとは
かなりの火傷なのだな、と。
とか思っていたら、な後3分の1のところでの展開。
ええ!? なところから、ものすごい速さで
転がっていった、という感じです。
思わぬところから、ひょっこり相手が顔を出した。
そんな最後でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
倒叙に見える作品ですが…ちがいます、あしからず。
とにかくどうにでも疑えてしまうという作品で
犯人のほうも、最後の最後まで
露呈してこないという、黄金期の推理小説の
設定を使っているのが最高です。
ただし、どこか全体的に
人物がさめた印象が強いせいか
文章が「冷たい」んですよね。
それが多少評価を下げる結果となってしまいました。
犯行はまさに「狂気」そのもの。
犯人指定の意外さもあり、
あっという間に先をすすめたくなる心地でした。 -
すごく人間の心をついた作品であった。暗い気持ちで読んでいると、どんどんと深みに落ちてしまう。長編の推理小説はとても頭を使うことがわかった。
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霧島三郎
著者プロフィール
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