kiyosiさんの感想
2012年1月21日
神津恭介シリーズ 探偵・大前田英策が依頼された事件。自分の息子と結婚に近づいた新興宗教団体の弘善尼が自分の隠し子ではないかとの依頼。依頼人は実業家の室松源右衛門。調査のために教団の本部に赴く英策。雪の降る中密室の離れで殺害された教祖。教祖が自分の元愛人・弘善尼と結婚させようとしていた自分の弟子たち。捜査に行き詰った英策が助けを求めた神津恭介の推理。
1920年9月25日、青森県生まれ。本名・誠一。京都帝国大学工学部冶金科卒業。48年、失業中に書いた「刺青殺人事件」が江戸川乱歩の推薦で出版され作家デビューし、「能面殺人事件」(49-50)で第3回探偵作家クラブ賞長編賞 を受賞する。79年に脳梗塞で倒れるが過酷なリハビリ生活を経て再起、「仮面よ、さらば」(88)や「神津恭介への挑戦」(91)などの長編を発表。作家生活の総決算として「最後の神津恭介」を構想していたが、執筆途中の1995年9月9日に入院先の病院で死去。 「2020年 『帽子蒐集狂事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」