ビギナーズ 日本の思想 道元「典座教訓」 禅の食事と心 (角川ソフィア文庫)
- KADOKAWA (2009年7月25日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041354124
作品紹介・あらすじ
上流貴族の家に生まれた道元は13歳で出家し、24歳のとき南宋へ渡り、上陸を許されずに停泊している間に、典座(禅寺の食事係)の役職にあった老僧と運命的な出会いをする……。帰国した道元は、寺院の規律を保つための新たな基準となる書を撰述しようとし、『典座教訓』を著した。食と仏道を同じレベルで語ったこの書を、自らが長く典座を務めた体験をもとに読み解き、禅の精神を日常の言葉で語り、禅の核心に迫る。
感想・レビュー・書評
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食材、調理、道具の取り扱いに、丁寧に向かい合ってみようとと思った。
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典座教訓という言葉は『土を喰う日々』から。
どうやら、禅寺の食事係の役職らしい。
読んでいてハッとさせられることが多く、料理の向き合い方、食材の向き合い方、それが成り立っている今との向き合い方に繋がっていきました。
藤井宗哲さんが評釈をしていたが途中で亡くなられ、柿沼忍昭さんが残りを継いで完成されています。
その所為か、後半の想いの失速は否めないが言葉は柔らかく何故か不思議と入ってきました。
お二方の評釈は違いはあれど勉強にもなり、面白くもありあっという間に読み進みました。
ビギナーズというシリーズではありますが、仏教用語(?)が身近に感じなかったこともあり満点にはしていません。 -
日常で悟るためのヒント。
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ビギナーズならもっと道元や典座の生活について説明があっていい。
典座教訓の訳も、もっときちんとすべきだ。口調を柔らかくしてあるのはいいが、きちんと原文と対照できない。
作者は次のような人らしい。
ウィキペディア(Wikipedia)』
藤井 宗哲(ふじい そうてつ、1941年(昭和16年) - 2006年(平成18年))は、日本の料理研究家、演芸評論家、臨済宗僧侶。
大阪生まれ。仏教大学中退。埼玉県平林寺僧堂、和歌山県興国寺、神奈川県建長寺で修行し、典座(台所役)を務める。角川書店で『三遊亭円朝全集』の編纂に携わる。鎌倉の不識庵で、精進料理塾「禅味会」を主宰した。妻は藤井まり。 -
料理の心得のバイブル。
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道元は日常行為の作法にうるさい、と聞いてきたような気がするが、そうやって生きることの細部を大切にせよ、という教えだな。
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老心を養い周りの全てを慈しむこと。
春夏秋冬の廻りくることを喜び、生かされていることに感謝すること。
喜心
老心
大心
典座教訓は食の教えを説いたもの、けれど人生の全てに通ずる教え。
私もこの三心を忘れず、尽きることのない煩悩と共に生きてゆきたいと思う。
著者プロフィール
道元の作品





