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- Amazon.co.jp ・本 (570ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041356333
感想・レビュー・書評
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ミステリ好きの間で評価が高かったので初めて読んでみた、山田風太郎の本作。
時代小説というので文体が硬すぎたりしないか…と危惧したが、杞憂に終わった。
セリフこそ時代がかった言い回しだが、読みやすいことこの上なし!
勧善懲悪ストーリーが小気味良いからか、はたまた全体を通しての伏線が効いているからか、
スルスルーっと読めてしまう。
トリックのネタあばきも興味深く読め、
主人公の七変化がまた楽しく。
ちょっと強すぎるんじゃないの?とか
都合よくピンチを回避できちゃって…という部分もなきにしもあらずだが、
それでも痛快な内容で、黒幕が誰でどういう経緯だったのか、と
最後の最後に明かされるくだりは 一気読みさせられた。
ちょっと艶っぽすぎる描写も散見されたが、評判どおりの本格ミステリ・痛快!時代小説だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示