おんな牢秘抄 (角川文庫 緑 356-33)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (570ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041356333

感想・レビュー・書評

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  • ミステリ好きの間で評価が高かったので初めて読んでみた、山田風太郎の本作。
    時代小説というので文体が硬すぎたりしないか…と危惧したが、杞憂に終わった。

    セリフこそ時代がかった言い回しだが、読みやすいことこの上なし!

    勧善懲悪ストーリーが小気味良いからか、はたまた全体を通しての伏線が効いているからか、
    スルスルーっと読めてしまう。

    トリックのネタあばきも興味深く読め、
    主人公の七変化がまた楽しく。
    ちょっと強すぎるんじゃないの?とか
    都合よくピンチを回避できちゃって…という部分もなきにしもあらずだが、
    それでも痛快な内容で、黒幕が誰でどういう経緯だったのか、と
    最後の最後に明かされるくだりは 一気読みさせられた。

    ちょっと艶っぽすぎる描写も散見されたが、評判どおりの本格ミステリ・痛快!時代小説だった。

著者プロフィール

1922年兵庫県生まれ。47年「達磨峠の事件」で作家デビュー。49年「眼中の悪魔」「虚像淫楽」で探偵作家クラブ賞、97年に第45回菊池寛賞、2001年に第四回日本ミステリー文学大賞を受賞。2001年没。

「2011年 『誰にも出来る殺人/棺の中の悦楽 山田風太郎ベストコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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