- Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041356463
作品紹介・あらすじ
慶長十九年。この年、七十三歳の家康は悩んでいた。竹千代か、国千代か?秀忠の跡を継がせるのは、暗愚の兄か、聡明な弟か?懊悩の末、家康が出した選定方法-。それは、おのれの命の落日が近い焦燥からか、あまりに奇想天外であった。峠ひとつ隔てて対峙する先祖代々の宿敵、甲賀と伊賀。この両派から精鋭十人を選び、代理として戦わせるという。家康の厳命のもと、手網を解かれた猟犬のごとく敵に突進する忍者たち。秘術の限りを尽くして繰り広げられる地獄絵巻。凄絶な死闘の果てに漂う哀しい慕情。風太郎忍法帖の記念碑的傑作。
感想・レビュー・書評
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超名作。
最後に「で、どうなの?」って言う人が多いですが、私はこれはこれで良いのだと思います。忍者はただ闘って死んでいくだけですから。何かオチを求める人は、北斗の拳とかみたいな感じが好きなんでしょうねえ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
海外の人がジャパニーズニンジャ!とはしゃいでいるのをテレビで見て、そういや忍者物って読んだことないな、と気がついて手にしました。
程度の差はあれ、特殊体質の持ち主のオンパレード。ある種のエンターテインメントショーのようです。忍者がそんな派手に動いていいのかとか、忍者は感情に流されないとか言ってなかったっけとか、ツッコミどころは多々あれど、言うだけ野暮ですね。ファンタジー漫画と同じで、深く考えちゃいけない。
一個だけつっこむならば、天膳さんは長く生きてるわりに女性を知らなすぎる。見た目は普通そうですが、モテなかったんでしょうねぇ。 -
2014.12
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名作です
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初めての山田風太郎。奇想天外な忍術バトルが見所だろうけど、自分には合わなかったなぁ・・・。展開も全体的にご都合主義みたいに感じたし、文体も合わなくて描写や物語の筋も拾いづらかった・・・。
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1回読んでみたかった山田風太郎の忍法帖もの。大変おもしろうございました。映画にしたくなりますわな。軒並み読んでやろうと思っちょります。
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やっぱり彼特有の世界はすばらしいなと。
でも、とびきりのエログロですので
耐性のない方はお気をつけください。
若干ですが、性的な暴力シーン未遂が
ありますので。(約2回)
それぞれの10人たちの能力は
まさに脅威。
中には人の範疇をはるかに超えた力を
持った人間もいますので。
と、言うかそんな人がこの世にいなくて
良かったとすら感じます。
最後の場面は寂しさすら感じるでしょう。 -
エログロがソフトで読みやすい印象。他の作品よりは性描写も控えめなので、女性が読むならまずはこの作品をお勧めします。
壮絶な忍法バトルの裏で進む男女の駆け引きが切ない。 -
中島らものエッセイに何度も出てくる“目からウロコ”の本・・・
確かに面白い、痛快っての??そんな感じの本です。
人間にこんな能力があったら、楽しいのか不幸なのか・・・
とにかく、山田風太郎を読んどくなら、この一冊です!