魔界転生(上) (角川文庫 や 3-4)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (486ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041356487

作品紹介・あらすじ

幕府転覆を謀る紀伊の頼宣を後ろ盾に次々と魔界に転生する宮本武蔵、荒木又右衛門、柳生但馬守等の錚々たる武芸者達と対決する柳生十兵衛。

感想・レビュー・書評

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  • おもしろかったです!先日スカパーで、ジュリーが天草四郎役で出た映画を見て、原作を読んでみたくて☆ジュリーはめちゃ妖艶で天草四郎にピッタリでした♡
    でも原作は結構違うお話。登場人物は映画と同じですが、他にもたくさん出てきて、なおかつ転生する場面がかなりグロい。殺されるシーンもかなりグロい。
    でも引き込まれてしまいました!
    下巻では天草四郎他、転生衆がどんな風に倒されていくのか楽しみたい☆

  • 導入から有名人、有名事件てんこ盛りで進むのが楽しい。十兵衛が出るまでは敵の状況説明なので知識ないと少しツライかもしれない。まあ、講談、歴史小説に親しんでればok、程度ですが。読み終わってみると転生衆の描写が濃いのは上巻前半部なので魔剣士ファンには必携か。上巻後半以降ルールがでてくるのでイマイチ動きに精彩を欠くし。一方の十兵衛は今回は『柳生忍法帖』と違いルールを決める側なのでよく動きます。たのしー!かっけー!

  • また読みたい。

  • [作品]
    1964年連載開始。1967年単行本化。角川文庫。

    山田風太郎 著

    [あらすじ]
    昭和を代表する時代作家`山田風太郎 の代表作「忍法帖」シリーズの中でも最高傑作と呼び声高い作品。本作を原作とした映画、漫画、舞台が多数存在し、後世の作品に対しての影響力に関してもよく語られる。

    36人斬りの荒木又右衛門、居合いぎりの達人 田宮坊太郎、槍の達人 宝蔵院胤舜、尾張柳生流 柳生如雲斎、そして江戸柳生流にして将軍家剣術指南 柳生宗則、大剣豪 宮本武蔵。死んだはずの大剣士たちが、島原の乱にて敗れた天草側の軍師 森宗意軒が編み出した秘術「魔界転生」によって魔人となってこの世に甦る。豊臣の重臣、小西行長の家臣であった森宗意軒は、徳川幕府に復讐するべく、先の剣士たちと同じく魔人となって甦った天草四郎と自身の意のままに働く魔人たちを引き連れ、将軍の座を密かに狙う御三家 紀州藩 徳川頼宣に取り入ろうとする。


    これに対抗するは、江戸柳生流で宗則の実の息子、隻眼の天才剣士 柳生十兵衛。紀州藩の異常を察知した十兵衛は、弟子の精鋭 柳生十人衆 と魔人たちに敗れ去った懇意の紀州藩士の遺児である三人娘と少年一人を連れ、陰謀渦巻く紀州藩に乗り込み、魔人たちに対決を挑む。

  • すじを削ぎ落とした舞台から入ったので、正直小説は難しかった。
    ですけど娯楽小説、として面白いですね~。

    もうちょっと天草四郎がピックアップされてるのかと思ったらそうでもない。
    ほぼ十兵衛小説。

    あとみんな十兵衛好きすぎ(笑

  • すごいエログロでしたが、先がどうなるのかドキドキしながら読みました。

  • 『さて作者がいままで縷々として叙しきったのは、「敵」の顔ぶれなのである。いまやこの敵は編成を整え終わった。彼らを「敵」とするものに呪いあれ。この恐るべき超絶の集団を敵として、万に一つもいのちある者が、この世にあろうとは思えない』

    奇才山田風太郎の代表作。

    島原の乱に破れたもののかろうじて生き残った軍師「森宗意軒」
    彼は編み出した忍法「魔界転生」により江戸幕府への復讐を誓う。
    その秘法によってこの世に甦りしは七人の大剣士。
    荒木又右衛門。天草四郎。田宮坊太郎。宮本武蔵。宝蔵院胤舜。柳生但馬守。柳生如雲斎。
    そしてその背景には紀州五十五万石の主、紀伊大納言頼宣。

    この魔界から甦りし魔人達の相手をするのは・・・柳生十兵衛三厳

    手に汗握る死闘。息をもつかせぬ展開。
    山風の筆が冴え渡る至高のエンタテイメント。

  • 反乱軍三万七千のうち降伏した者はわずか四人であったと言われる、天草で起こった島原の乱。
    敗軍の軍師であり、かつて豊臣側の大名に仕えていた森宗意軒は徳川幕府への復讐を決意する。
    彼は現世に強烈な未練を持ち、かつ精力溢れる者のみが魔人としてこの世に再び復活できる奇術「魔界転生」によって宮本武蔵や宝蔵院胤舜、柳生但馬守といった無双の武芸者達を復活させ、紀伊大納言徳川頼宣を言葉巧みに操り、幕府転覆の準備を固めていく―。

    山田風太郎の傑作と言われる作品ですが、その名の通りすばらしく面白いです。
    言ってしまえばスパロボのようなオールスターっぷり。彼らを剣鬼として甦らせ戦わせたらどうなる!?というのは著者本人が見たかったものだと思います。
    戦闘の描写は言わずもがなです。駆け引きやその場の空気が直に伝わってきます。読んでいるこっちまで緊張してきます。

    上下共に500P近くあってかなり長いですが、そんなことを感じさせない面白さです。一日で読み終えてしまいました。続きが気になってしょうがないので、早速読もうと思います。

  • ¥490
    女の胸から腹にかけて、たちまち黒い血のすじが走った。とみるまに、そこから八方にひびが入り、それが網の目に広がる。やがて、女の白い皮膚が卵の殻のように剥げ落ち、全く別の人物が現われた。それは、なんと先年死んだはずの剣豪荒木又右衛門だった!島原の乱の直後、かろうじて城を落ちのびた天草側の老軍師森宗意軒は、奇怪な忍法「魔界転生」の術で秀れた武芸者を次々と甦らせた。彼らを操り、紀州大納言頼宣をそそのかした彼は本格的に幕府転覆に乗り出した……。殺人機械と化した名だたる武芸者達と、陰謀阻止に立ち上がった柳生十兵衛との対決を描く忍法帖の最高傑作!

  • 山田風太郎の最高傑作!
    この世に未練や執念を抱いて死する者を再び蘇らせる邪術、魔界転生。
    島原の乱の残党であり天草側の軍師であった森宗意軒は、名だたる武士を次々と転生させ・・・

    読まなきゃ損です。

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著者プロフィール

1922年兵庫県生まれ。47年「達磨峠の事件」で作家デビュー。49年「眼中の悪魔」「虚像淫楽」で探偵作家クラブ賞、97年に第45回菊池寛賞、2001年に第四回日本ミステリー文学大賞を受賞。2001年没。

「2011年 『誰にも出来る殺人/棺の中の悦楽 山田風太郎ベストコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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