伊賀忍法帖 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 158
感想 : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041356579

作品紹介・あらすじ

戦国擾乱の世。主君筋の御台、右京太夫に邪恋を抱いた梟雄・松永弾正は、幻術師・果心居士配下の根来鴉天狗に美女狩りを命じる。美女の愛液からなる強力な媚薬、"淫石"を作らせ、篭絡しようというのだ。その毒牙に掛かったのは、伊賀忍者・笛吹城太郎の妻、篝火。死してなお犯され、弾正の愛人と首をすげ替えられたと知った城太郎は復讐を誓い、一人苛烈な闘いを七鴉天狗に挑んでゆくが…。奇想極まる山風忍法帖の代表作。

感想・レビュー・書評

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  • 読み終えてみれば切ない史実となりました。伊賀の忍笛吹城太郎の愛の復讐劇。謎の幻術師果心居士の弟子七天狗との死闘と淫な欲望。これが1967年に発行されたものとは…今読んでも全く古さを感じさせない内容でした。甲賀忍法帖とはまた違う魅力があります。

  • 城太郎と右京太夫の身分違いの恋は古典的だが、一周回って新しい。大仏内の仮住まいのシーンが印象的だ。しかし、物語は予定調和で終わらず、城太郎が闇落ちして終わる。その後の果心居士と城太郎が銀河皇帝とアナキンのような関係としたら、右京太夫はパドメ、新左衛門=オビワン、伊勢守=ヨーダだ。弾正はジャバ・ザ・ハットかな。15年後に弾正を討ち果たしたあと、城太郎はどうしたのだろう。SWのように果心居士を倒したのだろうか。

  • エログロ表現で毎度吐きそうになりながら読んでいます。
    いつもここで挫けそうになるのですが、乗り越えれば! 面白いから! と岩にしがみつくくらいの気力を振り絞っています。

    本当、めっちゃくちゃ面白いんだもの。エログロスルーさえできればすっごい面白い。たまらないワクワク感。
    敵が沢山出てきて名前を覚える前に消えていくとかもう慣れたし、そんなことお構いなしに読みたい、読みたいようと思わせてくれる。

    ああ、山田風太郎。なんて面白いんだろう……娯楽小説という言葉がぴったりです。



    そうだ。笛吹城太郎、いつ笛吹くんだろうと待っていたら終わってしまいました。関係なかったんですね。

  • 講談小説でありながら強かにも他作との仄かな繋がりというかリンクを残しながらも圧倒的な情報量でそこへ向けられた意識を一気に押し流す豪快さ。そして復讐譚でありながらも主人公は決して鉄血の士ではなくむしろ酷く脆くて氾濫した河に蛙を投げ入れる様な先への不安さを抱かせつつも話の興は二転三転させる妙。感服。

  • エロい。まあ、名作か。でも売った。

  • 「甲賀忍法帖」に輪をかけて奇想天外でアダルト路線。ありえないよな~ と漏れ出る感想を一蹴するストーリー展開と忍法の面白さ。
    新左衛門の暗躍が鮮やか!

  • 寝られなかった…。一気読み確実。

  • 50年経ってもあまりに斬新なアイデア、しかもそれを惜しげもなく使い捨てる潔さにどんどん引き込まれていく。史実を熟知しているからこそだろうけど、史実に縛られながら、これほどまでに新しく入り組んでいて面白い「歴史」を作り出せてしまう筆力にはただ圧倒される。奇想天外なストーリーと切ない恋情の動きが女としてはたまらん!
    欲望に忠実な人間の、醜さとは少し違う凄まじさの表現がこれでもかと言うほど秀逸で執拗。著者自ら悪役(?)を出来れば物語の中で成敗したのだとでも言いたげな物言いをするのも面白い(笑 そしてその後に事実に基づいたまま、読者を腑に落ちさせてしまうのが著者の一番凄いところだろうなぁ。 

  • 1964年に書かれたとは思えない。時代を感じさせない。ヒロインの造形も対照的で魅力ある。敵方も濃い。

  • あああごめんなさい。
    山田風太郎ファンのみなさま。

    どぎもをぬかれました。
    ついていけませんでした。
    途中で爆笑しました。
    帯に「小説にルールなんざねえ!」とあるのですが
    ま、まさにそのとおり。

    内容というよりも、
    なんでもありな、その自由な精神にふれて
    なんだかはハッピーな気分になりました。

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著者プロフィール

1922年、兵庫県養父市生まれ。
東京医科大学在学中の’47年、探偵小説誌『宝石』の
第一回懸賞募集に『達磨峠の事件』が入選。
’49年に『眼中の悪魔』『虚像淫楽』の2編で
日本探偵作家クラブ短編賞を受賞。
’58年から始めた「忍法帖」シリーズでは
『甲賀忍法帖』『魔界転生』などの作品があり、
爆発的ブームに。その他本作『警視庁草紙』に始まる
明治もの、『室町お伽草子』などの室町もの、
『戦中不戦派日記』『人間臨終図巻』など、著作多数。
2001年、79歳で逝去。
本年2022年で生誕100周年を迎える。



「2022年 『警視庁草紙‐風太郎明治劇場‐(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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