魔界転生 下 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 189
感想 : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (514ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041356708

作品紹介・あらすじ

紀州藩を巻き込んで密かに進行する陰謀、そして魔界より蘇りし7人の転生衆の存在を知った柳生十兵衛。敵は天草四郎を筆頭に、荒木又右衛門、柳生如雲斎、柳生但馬守、宮本武蔵…。十兵衛は孤剣を抱き、殺戮の魔人と化したかつての大剣豪たちと死闘を繰り広げる。そしてついに最強の敵が立ちはだかる!十兵衛は仲間を守り、野望を阻止することができるのか。予測不能な驚愕と戦慄の連続。伝奇エンタテインメントの最高傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 山田風太郎すごすぎるな…どれ読んでもハズレがない。柳生忍法帖に続く十兵衛シリーズ2作目。1作目では、敵より十兵衛のほうが圧倒的に強くて、最後まで余裕が感じられたけど、今回はかなり精神的ダメージを食らっているようでハラハラした。柳生忍法帖を読んだ身からすると、変わってしまった父と対峙するシーンが辛いな。
    どの戦いも迫力があったけれど、やっぱり武蔵との対決の描写が凄まじすぎる…沈みゆく島、真っ赤な夕陽、向かい合う武蔵と十兵衛の姿が目に浮かぶ。
    また、脇役の使い方もうまいなあ。前作は、坊様たち、今回は柳生十人衆。みんな死んじゃうから、残酷なんだけど、それぞれにちゃんと立派な最期が用意されている。
    今回の作品は特にそうだったけど、山田風太郎の描く戦いのシーンって一瞬で決着がつくな。そこに長く時間を割かない。なのにこんなに手に汗握るなんて。
    忍法帖の戦闘シーンって、スピード感があって、自分もその場にいるような、緊張感や迫力を肌で感じられる。たくさんのカメラがあちこちに配置されていて、あらゆる角度から描写されているような感じ。ほんとに天才だと思う。

  • 2015年3月24日読了。魔界転生の下巻。田宮坊太郎を皮切りに次々に襲い掛かる転生衆の魔人たちに、十兵衛たち柳生一行の運命と、大納言頼宣や森宗意軒らの野望の行方はいかに。ここまで荒唐無稽な話を、壮絶なバトルアクション・バイオレンス・ほのかなロマンスを交えつつ史実とつじつまを合わせて終結させる著者の手腕がすごい。強い敵はあくまで強く(捨て石にされる柳生門下の面々や根来衆は哀れだが)、ストーリー上の都合でアッサリ敗れるということがないように、十兵衛の知略やメンバーの捨て身の犠牲が奏功するようお話が組み立てられているのもすごい。懸命に自己を捨てて目的を達しようとする男女と、大胆不敵で明るいヒーロー。忍法帖シリーズはたぶんどれも似た構成なのだろうが、そこがいい。

  • かなりボリュームも重厚感もあって、「えっ?!」とか「ひいっ!」とか「おおお…」とか思うことしきり。物語の力がすごくて惹き込まれて続きが気になって、でも読むのが勿体ない感じ。千葉真一さん主演の映画も観たいなぁ。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    紀州藩を巻き込んで密かに進行する陰謀、そして魔界より蘇りし7人の転生衆の存在を知った柳生十兵衛。敵は天草四郎を筆頭に、荒木又右衛門、柳生如雲斎、柳生但馬守、宮本武蔵…。十兵衛は孤剣を抱き、殺戮の魔人と化したかつての大剣豪たちと死闘を繰り広げる。そしてついに最強の敵が立ちはだかる!十兵衛は仲間を守り、野望を阻止することができるのか。予測不能な驚愕と戦慄の連続。伝奇エンタテインメントの最高傑作。

    平成31年2月26日~3月2日

  • 挫折

  • 名だたる剣豪たちが魔界転生するまでが少し単調でしたが、魔人たちが転生衆として集って柳生十兵衛と相対するようになってからの盛り上がりが凄かった。
    研鑽を積んだ者同士、一太刀で勝敗が決する緊張感のある戦いを存分に味わうことができて、充足した思いに満たされています。

  • エンターテイメントとして最高の読み物。

    上巻はエログロ路線が読み進めるのに厳しく、最後まで読めないかとまで考えたがどんどんおもしろくなってきて正直困った。
    とんでもない設定も勢いで納得させられてしまう。
    紀伊や柳生の風景も、虚実入り混じったストーリーも、血に足をつけた切り貼りではない作者の内から溢れ出たもの。時代物では場所・物事の描き方がコピペのように浮いてしまい、興ざめすることが多いが、山田風太郎に関してはまったくそのようなことがない。
    なるほど、これが長く読み継がれる娯楽小説というものか。

    楽しいひと時をどうもありがとう。

  • ヒロインを守る集団というパターンは他の忍法帖でも使われているが、今回も全員役に立って死んでくれる。

    魔剣士たちとの戦いも、必ず十兵衛がさまざまな工夫を凝らして1対1で倒す。おざなりにしている闘いはひとつもない。こういう隙のなさというか、こだわりが「さすが山田風太郎だなあ」とか「苦労したんだろうなあ」とかの感慨を催す。

    敵も味方も殺し合って最後にはきれいさっぱりになってしまう。それは哀愁でありカタルシスでもある。

  • ちょい導入にもたつきがあるけど、読んでて鼻血が出るかと思った。

  • 最後の武蔵の話が「おおぉ」と思いました.単に他の剣士と同じ流れで対決するのかと思いきや,そうきたかーという感じ.
    とにかくはちゃめちゃで面白いと思いました.

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著者プロフィール

1922年、兵庫県養父市生まれ。
東京医科大学在学中の’47年、探偵小説誌『宝石』の
第一回懸賞募集に『達磨峠の事件』が入選。
’49年に『眼中の悪魔』『虚像淫楽』の2編で
日本探偵作家クラブ短編賞を受賞。
’58年から始めた「忍法帖」シリーズでは
『甲賀忍法帖』『魔界転生』などの作品があり、
爆発的ブームに。その他本作『警視庁草紙』に始まる
明治もの、『室町お伽草子』などの室町もの、
『戦中不戦派日記』『人間臨終図巻』など、著作多数。
2001年、79歳で逝去。
本年2022年で生誕100周年を迎える。



「2022年 『警視庁草紙‐風太郎明治劇場‐(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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