一分間だけ―ショート・ショート (角川文庫 緑 357-22)

著者 :
  • KADOKAWA
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041357224

感想・レビュー・書評

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  • 五十音順の無理矢理な名前が妙に笑える。

  •  文庫本3ページから4ページ程度のショートショートが、実に68話も掲載されている。短い文章で、あっという間にそのストーリーの世界観を構築させてしまうのは、さすが。

     タイトルの前にアイウエオのカタカナが一文字ずつ書かれていて、最初はその意味が分からなかったが、これは登場人物の名前の1文字目を強制的に決める作者のアイディアだそうだ。確かに、似た名前が出ないように、あるいは、発想のマンネリを防ぐための手法として有効かも知れない。ちなみに、最後はンで、ンチャカがその登場人物である(笑)。

     p.256に面白い台詞がある。
    「だが、物語の筋とか主人公の名前というのは、所詮人間が考える以上限りがあるんだろうな。どんなに独創的なものを作ろうとしても、過去に存在したものとどこか似て来るものだ。おそらく…人類は物語のあらゆる型をみんな使ってしまったんじゃないか?(後略)」
     こうしたことは音楽の作曲でもよく言われることだが、ある意味、この本はこの台詞への壮大な挑戦である。

     なお、これらの作品は、「進学・サンケイ中学生」に昭和52年1月から昭和54年2月まで連載されたものだそうだ。ちょうど私が中学生になる直前に終了したことになる。中学生の頃読んでみたら、私はどんな感想をもったのだろうか…少し気になる。

  • ショートショート68篇  

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著者プロフィール

眉村 卓(まゆむら・たく)/1934年、大阪に生まれる。大阪大学経済学部卒。耐火煉瓦会社勤務の傍ら、SF同人誌「宇宙塵」に参加。61年、「SFマガジン」第1回SFコンテストに投じた「下級アイデアマン」が佳作入選し、デビュー。63年、いわゆる日本SF作家第一世代の中で最も早く、処女長編「燃える傾斜」刊行。その後コピーライターを経て、65年より専業作家になる。企業社会と個人の関係をテーマにしたいわゆるインサイダー文学論を唱え、ショートショートやジュニアSFでも健筆をふるい、絶大な人気を博す。71年、未来の管理社会を描いたインサイダーSF〈司政官〉シリーズを開始。79年、その長編第一作『消滅の光輪』で第7回泉鏡花文学賞を受賞した。近刊に、『眉村卓コレクション異世界篇Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』、『たそがれ・あやしげ』、『自殺卵』などがある。

「2014年 『歳月パラパラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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