一分間だけ―ショート・ショート (角川文庫 緑 357-22)

著者 :
  • KADOKAWA
3.44
  • (1)
  • (7)
  • (9)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 51
感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041357224

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 既読本

  • 五十音順の無理矢理な名前が妙に笑える。

  •  文庫本3ページから4ページ程度のショートショートが、実に68話も掲載されている。短い文章で、あっという間にそのストーリーの世界観を構築させてしまうのは、さすが。

     タイトルの前にアイウエオのカタカナが一文字ずつ書かれていて、最初はその意味が分からなかったが、これは登場人物の名前の1文字目を強制的に決める作者のアイディアだそうだ。確かに、似た名前が出ないように、あるいは、発想のマンネリを防ぐための手法として有効かも知れない。ちなみに、最後はンで、ンチャカがその登場人物である(笑)。

     p.256に面白い台詞がある。
    「だが、物語の筋とか主人公の名前というのは、所詮人間が考える以上限りがあるんだろうな。どんなに独創的なものを作ろうとしても、過去に存在したものとどこか似て来るものだ。おそらく…人類は物語のあらゆる型をみんな使ってしまったんじゃないか?(後略)」
     こうしたことは音楽の作曲でもよく言われることだが、ある意味、この本はこの台詞への壮大な挑戦である。

     なお、これらの作品は、「進学・サンケイ中学生」に昭和52年1月から昭和54年2月まで連載されたものだそうだ。ちょうど私が中学生になる直前に終了したことになる。中学生の頃読んでみたら、私はどんな感想をもったのだろうか…少し気になる。

  • ショートショート68篇  

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1934年大阪府生まれ。会社勤務のかたわらSF同人誌「宇宙塵」に参加。61年、「SFマガジン」第1回SFコンテストで「下級アイデアマン」が佳作入選しデビュー。63年に処女長編『燃える傾斜』を刊行し、コピーライターを経て65年より専業作家に。71年から書いていた司政官シリーズの長編第一作『消滅の光輪』で79年に第7回泉鏡花賞と第10回星雲賞、96年に『引き潮のとき』で第27回星雲賞を再び受賞。日本SF作家第一世代の一人として長く活躍したほか、NHKでテレビドラマ化された『なぞの転校生』『ねらわれた学園』などのジュブナイル小説やショートショートなどでも健筆をふるった。著書に『妻に捧げた1778話』『いいかげんワールド』など多数。2019年11月3日逝去。2020年に第40回日本SF大賞功績賞受賞。

「2020年 『その果てを知らず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

眉村卓の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×