天才はつくられる (角川文庫 緑 357ー23)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041357231

感想・レビュー・書評

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  •  中学生の主人公松山史郎が、超能力の教科書を読んで超能力を身に付け事件に巻き込まれるというもの。図書委員という設定が泣けてくる。

     最後は、超能力を駆使する組織との全面戦争の様相を呈してくるが、人間の良心が残っていて無事解決する。こういう解決のさせ方は、作者の人間性が出ていて、基本的には私は好きだ。

     ぼくは呼ばないは、異性をひきつけ、異性と触れた途端に頭脳が明晰になるという、いささか荒唐無稽というか、羨ましいストーリー。しかし、そんなことになれば、交通機関さえ安心して利用できないことがわかる。(ある意味、芸能人はこんな感じでしょうか?)

     ところが、この力を持った男女が一緒になったために、手詰まり状態に。つまり、道夫は女をひきつけ、康子は男をひきつけるものだから、動き回ることさえできなくなってしまう。さて、どうやって解決するか…。

     殺人が繰り返されるような大きな事件が起こるわけではないけれども、読者に切羽詰ったようなスリルを味わわせるのはさすがです。刺激は少な目かもしれませんが、私のようなおじさんでも安心して楽しめる作品です。

  • 昭和42年に学研の中一コース・中二コースに連載されたSF小説。角川から昭和55年に文庫化された初版本を古書店でGETした。8ポイントで1頁43字詰17行。字が小さい!てかこれ活版印刷か?それはさておき、超能力を身につけるための教科書、疑っているうちは能力が発動しない、母親の心は読めないようにブレーキがかかる等、大変わかりやすくて好感が持てた。

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著者プロフィール

1934年大阪府生まれ。会社勤務のかたわらSF同人誌「宇宙塵」に参加。61年、「SFマガジン」第1回SFコンテストで「下級アイデアマン」が佳作入選しデビュー。63年に処女長編『燃える傾斜』を刊行し、コピーライターを経て65年より専業作家に。71年から書いていた司政官シリーズの長編第一作『消滅の光輪』で79年に第7回泉鏡花賞と第10回星雲賞、96年に『引き潮のとき』で第27回星雲賞を再び受賞。日本SF作家第一世代の一人として長く活躍したほか、NHKでテレビドラマ化された『なぞの転校生』『ねらわれた学園』などのジュブナイル小説やショートショートなどでも健筆をふるった。著書に『妻に捧げた1778話』『いいかげんワールド』など多数。2019年11月3日逝去。2020年に第40回日本SF大賞功績賞受賞。

「2020年 『その果てを知らず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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