月光のさす場所 (角川文庫 (6135))

著者 :
  • 角川書店
3.67
  • (1)
  • (2)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 15
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041357439

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 鳳凰傘下
     行き過ぎた企業城下町。

    月光のさす場所
     与えられた課題しかこなせなくなった大企業エリート と、大企業では生きられないクリエイターたち。

    暁の前
     タイムパトロール、それも違う時間軸の、が主人公の
     部屋に現れ、対立し・・・

    オーディション
     MA(マスコミ・エージェント)に一番大事なものを
     渡してしまったマスコミ業界。主人公はMAの指示の
     まま、自分には理解できないものを社会に送り出す。

    霧に還る
     専門職として、ロボットの試作に取り組む主人公。
     完成すれば彼の専門知識は不要となる。

    剥落の冬
     ある工場に未来から紛れ込んだロボット。非常に優秀
     で、簡単な指示で効率をアップさせるが、それを使い こなせない社員たちは異物としかみなさない。

     

  • 星新一を彷彿とさせる短編集。
    なんでかなーと思ったら、
    そうか、主人公がサラリーマンとか体制内に存在しているからなのか。
    なので、SFと云っても自分の身に置き換えて読めるので、
    読了感が「ちょっと不思議な体験してきた!」と云うものでした。わお。
    「霧に還る」は涙無しでは読めません!
    「剥落の冬」あたりの枯れ具合も好みです。
    表題作「月光のさす場所」は、どちらの立ち位置から読むかで
    感想が全く変わるだろうなあと。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

眉村 卓(まゆむら・たく)/1934年、大阪に生まれる。大阪大学経済学部卒。耐火煉瓦会社勤務の傍ら、SF同人誌「宇宙塵」に参加。61年、「SFマガジン」第1回SFコンテストに投じた「下級アイデアマン」が佳作入選し、デビュー。63年、いわゆる日本SF作家第一世代の中で最も早く、処女長編「燃える傾斜」刊行。その後コピーライターを経て、65年より専業作家になる。企業社会と個人の関係をテーマにしたいわゆるインサイダー文学論を唱え、ショートショートやジュニアSFでも健筆をふるい、絶大な人気を博す。71年、未来の管理社会を描いたインサイダーSF〈司政官〉シリーズを開始。79年、その長編第一作『消滅の光輪』で第7回泉鏡花文学賞を受賞した。近刊に、『眉村卓コレクション異世界篇Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』、『たそがれ・あやしげ』、『自殺卵』などがある。

「2014年 『歳月パラパラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

月光のさす場所 (角川文庫 (6135))のその他の作品

月光のさす場所の詳細を見る 単行本 月光のさす場所 眉村卓

眉村卓の作品

ツイートする