月光のさす場所 (角川文庫 緑 357-43)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 20
感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041357439

感想・レビュー・書評

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  • だいぶ前に書かれたSF。すごいのは、現状が、想像を越えているところ。
    控えめなSFは、まるでパラレルワールドのようで、懐かしささえ感じます。
    未来を意識すればするほど、奇妙に人間臭さがでてきて、とても興味深かったです。

  • 鳳凰傘下
     行き過ぎた企業城下町。

    月光のさす場所
     与えられた課題しかこなせなくなった大企業エリート と、大企業では生きられないクリエイターたち。

    暁の前
     タイムパトロール、それも違う時間軸の、が主人公の
     部屋に現れ、対立し・・・

    オーディション
     MA(マスコミ・エージェント)に一番大事なものを
     渡してしまったマスコミ業界。主人公はMAの指示の
     まま、自分には理解できないものを社会に送り出す。

    霧に還る
     専門職として、ロボットの試作に取り組む主人公。
     完成すれば彼の専門知識は不要となる。

    剥落の冬
     ある工場に未来から紛れ込んだロボット。非常に優秀
     で、簡単な指示で効率をアップさせるが、それを使い こなせない社員たちは異物としかみなさない。

     

  • 星新一を彷彿とさせる短編集。
    なんでかなーと思ったら、
    そうか、主人公がサラリーマンとか体制内に存在しているからなのか。
    なので、SFと云っても自分の身に置き換えて読めるので、
    読了感が「ちょっと不思議な体験してきた!」と云うものでした。わお。
    「霧に還る」は涙無しでは読めません!
    「剥落の冬」あたりの枯れ具合も好みです。
    表題作「月光のさす場所」は、どちらの立ち位置から読むかで
    感想が全く変わるだろうなあと。

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著者プロフィール

1934年大阪府生まれ。会社勤務のかたわらSF同人誌「宇宙塵」に参加。61年、「SFマガジン」第1回SFコンテストで「下級アイデアマン」が佳作入選しデビュー。63年に処女長編『燃える傾斜』を刊行し、コピーライターを経て65年より専業作家に。71年から書いていた司政官シリーズの長編第一作『消滅の光輪』で79年に第7回泉鏡花賞と第10回星雲賞、96年に『引き潮のとき』で第27回星雲賞を再び受賞。日本SF作家第一世代の一人として長く活躍したほか、NHKでテレビドラマ化された『なぞの転校生』『ねらわれた学園』などのジュブナイル小説やショートショートなどでも健筆をふるった。著書に『妻に捧げた1778話』『いいかげんワールド』など多数。2019年11月3日逝去。2020年に第40回日本SF大賞功績賞受賞。

「2020年 『その果てを知らず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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