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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784041357439
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みんなの感想まとめ
幻想的な世界観と現実の交錯が魅力の作品で、サラリーマン主人公が郊外の掘り出し物の家に引っ越すところから物語が始まります。恋人との同居を巡る葛藤や、市の職員からの様々な注文が、当時の社会の様子を映し出し...
感想・レビュー・書評
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眉村卓の大人向けSF短篇集。
郊外のとある街に、小さい掘り出し物の家を見つけ購入した。しかし同棲していた恋人は同居することを渋る。そして引っ越しをし、いざ住もうとすると、市の職員が家を訪れ、色々と注文を出していく…。
大人向けの眉村卓を読むのは、かなり久しぶりである。というのも、眉村卓作品は、講談社に移管された一部の作品を覗いて、すでに入手困難であるからである。この本も背表紙にバーコードがなく、チェーン展開している古本屋では、廃棄に入るものだ。
1970年代に書かれたと見られる本書に含まれる6篇は、会社が地方都市を牛耳る会社城下町や、エリート教育の危うさなど、当時の時代背景を表したものばかりである。中高の頃に図書館等で読んでいた小松左京のSFや森村誠一のミステリ作品と重なるものがあり、ワタシには理解しやすかったが、最近の人には理解できるだろうか。
この手の作品、当時から見た未来の生活という意味で、もっとも理解に引っかかるのが、通信手段である。当時の最先端の考え方をしても、現在ある薄く平面の液晶画面や、持ち運ぶ電話機(さらにカメラまで付いている)が予想できていなかった。
それは仕方がないとしても、当時考えられていた最先端の通信手段がテレビ電話で、それらに「映電」などという当時にしかわからない略称をつけていたのは、今となっては苦しいなあ。
最後2本のショートショートのようなアンドロイド作品も、哀愁も感じる良作である。
しかし、手に入らないんだよなあもう。角川さん、なんとかしてよ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
鳳凰傘下
月光のさす場所
暁の前
オーデイション
霧に還る
剥落の冬
解説:鏡明
サラリーマン主人公の幻想小説系の作品。 -
だいぶ前に書かれたSF。すごいのは、現状が、想像を越えているところ。
控えめなSFは、まるでパラレルワールドのようで、懐かしささえ感じます。
未来を意識すればするほど、奇妙に人間臭さがでてきて、とても興味深かったです。 -
星新一を彷彿とさせる短編集。
なんでかなーと思ったら、
そうか、主人公がサラリーマンとか体制内に存在しているからなのか。
なので、SFと云っても自分の身に置き換えて読めるので、
読了感が「ちょっと不思議な体験してきた!」と云うものでした。わお。
「霧に還る」は涙無しでは読めません!
「剥落の冬」あたりの枯れ具合も好みです。
表題作「月光のさす場所」は、どちらの立ち位置から読むかで
感想が全く変わるだろうなあと。
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