- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041357477
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迷宮物語(角川文庫)
著作者:眉村卓
タイムライン
https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 -
哲学書のようであり、詩集であり、
芸術であり、人生であるような
そんな本。
アニメを見てずっと探していた本なので、
手にとった時に興奮。
その興奮を裏切らない内容、文章。
最後に何かを握らせてくれて、
だけどそれも幻何じゃないかと思う。
とても素晴らしかった。 -
2015.6.9(火)¥210-税込。
2015.6.28(日)。 -
不思議な本ですなあ。
長編かと思いきや、中身はいろいろな短編が交錯して出てくるような感じ。その中で、地中を案内する伴門淘汰のストーリーが、繰り返し挿入されてくるので、それを中心にすべてがつながるのかと思ったら、最後はそうでもない。
まさに迷宮です。解釈は、読み手の私たちに任されてしまっている。
『産業士官候補生』に収められている、『工事中止命令』が、何回か挿入されているのにはびっくりしました。この作品は大好きなので、こんな形で使われているとは。なぜ??
最後のところで、それほど収束するわけではありませんが、ちょっとしたメッセージが。
p.182 それが繰り返しになるのか別のものになるのか……。ま、繰り返しだったとしても、はじめにいったように百人百様に見えるのだし、きみ自身が今度見るときは、きみの何かがきっと変っているから、違うものになるかも知れない。だが……繰り返しであろうと別のものになろうと、ひとつの場面のテーマは、つねに同じなんだから……それをつかめばいいんだろうね
変化の速い時代に生きる我々に、眉村流の生き方が示されているような気がしました。 -
こちらも実家から掘り出してきた本です。
短編がいくつかあって、その合間合間に
「伴門淘汰」と言う、影のような
人間のような物がさ迷う世界の物語が挿入されています。
それぞれの短編はまぁまぁ…と思いましたが、
「伴門淘汰」の物語は、不思議な雰囲気が漂っていて
それでいて、風景はなんか一昔も二昔前の光景の
ような感じで、いいなぁと思いました。
挿絵があって、ページの上4分の1は空白なので
あっという間に読めてしまいます。
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S.61.9.16 読了。
短編集でいつもとはちょっと感じが違う。これはこれでおもしろい。アニメ化され、こっちもなかなかである。 -
オムニバスアニメ作品にもなっているので、そちらもお勧め。不条理だったり怪しげだったり、それでも読み進めなければならない無言の力に圧巻。
著者プロフィール
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