迷宮物語 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 37
感想 : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041357477

感想・レビュー・書評

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  • ベースは案内人の伴門淘汰が階段をのぼり、また降り、風船と女の子を追いかけ、また男性に案内を請われる。その合間合間にさしはさまれる断片的なストーリー。ありふれた中学の卒業式。別のシーンではありふれた中学の卒業式から解き放たれて人間ではない生き物へ変化する生徒たち。熱帯に大都市をつくるべく、絶対に工事を貫徹する目的意識を植え付けられたロボットたちの工事監督に任命された社員の運命は…。宇宙船で流れ着いた星で超能力により独裁政権を打ち立てたが、ついに民衆に背かれ…。などなど。テンポよく軽妙で、飽きさせず。手元においておきたくなる一品。またアニメ作品もあったと思うので、探してみたい。

  • 迷宮物語(角川文庫)
    著作者:眉村卓
    タイムライン
    https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698

  • 哲学書のようであり、詩集であり、
    芸術であり、人生であるような
    そんな本。

    アニメを見てずっと探していた本なので、
    手にとった時に興奮。
    その興奮を裏切らない内容、文章。
    最後に何かを握らせてくれて、
    だけどそれも幻何じゃないかと思う。

    とても素晴らしかった。

  • 2015.6.9(火)¥210-税込。
    2015.6.28(日)。

  •  不思議な本ですなあ。

     長編かと思いきや、中身はいろいろな短編が交錯して出てくるような感じ。その中で、地中を案内する伴門淘汰のストーリーが、繰り返し挿入されてくるので、それを中心にすべてがつながるのかと思ったら、最後はそうでもない。

     まさに迷宮です。解釈は、読み手の私たちに任されてしまっている。

     『産業士官候補生』に収められている、『工事中止命令』が、何回か挿入されているのにはびっくりしました。この作品は大好きなので、こんな形で使われているとは。なぜ??

     最後のところで、それほど収束するわけではありませんが、ちょっとしたメッセージが。

     p.182 それが繰り返しになるのか別のものになるのか……。ま、繰り返しだったとしても、はじめにいったように百人百様に見えるのだし、きみ自身が今度見るときは、きみの何かがきっと変っているから、違うものになるかも知れない。だが……繰り返しであろうと別のものになろうと、ひとつの場面のテーマは、つねに同じなんだから……それをつかめばいいんだろうね

     変化の速い時代に生きる我々に、眉村流の生き方が示されているような気がしました。

  • こちらも実家から掘り出してきた本です。
    短編がいくつかあって、その合間合間に
    「伴門淘汰」と言う、影のような
    人間のような物がさ迷う世界の物語が挿入されています。
    それぞれの短編はまぁまぁ…と思いましたが、
    「伴門淘汰」の物語は、不思議な雰囲気が漂っていて
    それでいて、風景はなんか一昔も二昔前の光景の
    ような感じで、いいなぁと思いました。
    挿絵があって、ページの上4分の1は空白なので
    あっという間に読めてしまいます。

  • S.61.9.16 読了。
    短編集でいつもとはちょっと感じが違う。これはこれでおもしろい。アニメ化され、こっちもなかなかである。

  • オムニバスアニメ作品にもなっているので、そちらもお勧め。不条理だったり怪しげだったり、それでも読み進めなければならない無言の力に圧巻。

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著者プロフィール

1934年大阪府生まれ。会社勤務のかたわらSF同人誌「宇宙塵」に参加。61年、「SFマガジン」第1回SFコンテストで「下級アイデアマン」が佳作入選しデビュー。63年に処女長編『燃える傾斜』を刊行し、コピーライターを経て65年より専業作家に。71年から書いていた司政官シリーズの長編第一作『消滅の光輪』で79年に第7回泉鏡花賞と第10回星雲賞、96年に『引き潮のとき』で第27回星雲賞を再び受賞。日本SF作家第一世代の一人として長く活躍したほか、NHKでテレビドラマ化された『なぞの転校生』『ねらわれた学園』などのジュブナイル小説やショートショートなどでも健筆をふるった。著書に『妻に捧げた1778話』『いいかげんワールド』など多数。2019年11月3日逝去。2020年に第40回日本SF大賞功績賞受賞。

「2020年 『その果てを知らず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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