- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041360019
感想・レビュー・書評
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60年前と変わらないことをしてるのかな。怪しい奴が怪しかった。
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古さを感じさせる箇所はあるけれど、60年近く前に書かれたとは思えない。
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昭和48年10月30日、初、並、帯無
カバー、武部本一郎 -
超超超流行作家だつた梶山季之。1975年、45歳の若さで取材先の香港で客死してから早くも35年であります。時蠅矢を好む。
大映東京制作の映画『黒の試走車』を久久に見て、原作もまた久しぶりに読んでみました。痛快巨編。
タイガー自動車が売り出した新車の「パイオニア・デラックス」が、故障で踏切事故を起しました。運転手はベテランで、操作ミスは考へにくいのです。そしてこの事故を調査中のタイガー自動車・柴山課長は謎の事故死をとげる! 陰謀の臭ひがプンプンとしますよ...
トップ屋の元祖と呼ばれる梶山氏は、取材には絶対の自信を持つてゐると語つてゐました。ある人に「小説に書かれたやうなことが、実際にライバル企業の間で行はれてゐるのか」と訊かれて、彼は「実際には、小説以上のことが行はれてゐますよ...」と答へたさうです。
サービス精神が旺盛な梶山氏は、後年ポルノ作家とまで言はれるやうになりましたが(それはそれで、痛快娯楽小説として価値はあるのですが)、初期は硬派の企業小説を書いてゐました。今回知つたのですが、『黒の試走車』は何と岩波書店から再刊されてゐるのですね。仰天したのであります。
現在読むと、時代背景には違和感を感じるかもしれませんが、小説としての面白さは不変であることを再認識した次第であります。
http://genjigawakusin.blog10.fc2.com/blog-entry-132.html -
企業小説というジャンルを切り開いた作品。戦後、勃興しつつあった自動車産業を舞台に、産業・スパイが描かれている。
日本にもかって(今もそうかも知れないが)ライバル会社の新製品を知るために、紙屑盗みから報告書を印刷している印刷所の買収、盗聴、女による誘惑、業界紙の煽動、脅迫と想像を越えた熾烈な産業争いを描いている。
「黒の試走車」のモデルはプリンス自動車といわれているが、プリンスは競争に敗れ日産自動車に吸収されてしまった。
著者プロフィール
梶山季之の作品





