白の十字架 (角川文庫 緑 365-51)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (523ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041365519

感想・レビュー・書評

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  • 森村誠一の本は初めてだったけど、かなり長編のわりに話に入り込めて読めました~。

    ヒマラヤに情熱を捧げる男が、仲間を置き去りにして自分だけ登頂を目指したために仲間を死に至らしてしまったという、大きな十字架を背負っていく生き様と、刑事の妻が不倫をして外で逢引してる間に、見知らぬ男に不倫の相手が殺され、自分は犯されて、しかも身籠ってしまった。という、すっごい二つの設定が上手く絡み合ってます。

    ミステリーのなのにドラマ性の高い内容で、ミステリー物として読むとちょっと物足りない気がするけど、ドラマ物として読むならミステリーが程よく絡んでて面白いと思う。

    登山というものには全く興味ないけど、この本を読んで「山を愛する者」の凄さはヒシヒシとわかってきたし、主人公の津雲の背負った十字架の重さは大変だったのだろうなぁ。と想像つく。

    津雲だけでなく、不倫をした美緒も、加害者であり被害者であって、それぞれが自分の過ちによって自分の人生を捻じ曲げられ十字架を背負っていかないといけないのね。

  • 証明シリーズまた出たという噂で誤買した本。オチは面白くなかった。

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著者プロフィール

森村誠一
1933年1月2日、埼玉県熊谷市生まれ。ホテルのフロントマンを勤めるかたわら執筆を始め、ビジネススクールの講師に転職後もビジネス書や小説を出版。1970年に初めての本格ミステリー『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞を受賞、翌年『新幹線殺人事件』がベストセラーになる。1973年『腐触の構造』で第26回日本推理作家協会賞受賞。小説と映画のメディアミックスとして注目された『人間の証明』では、初めて棟居刑事が登場する。2004年に第7回日本ミステリー文学大賞受賞、2011年吉川英治文学賞受賞など、文字通り日本のミステリー界の第一人者であるだけでなく、1981年には旧日本軍第731部隊の実態を明らかにした『悪魔の飽食』を刊行するなど、社会的発言も疎かにしていない。

「2021年 『棟居刑事と七つの事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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