悪魔の飽食―第七三一部隊の戦慄の全貌! (続) (角川文庫)

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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041365663

感想・レビュー・書評

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  • 1986 読了

  • この話の一番気持ち悪い点は、戦後、731幹部の誰一人として、責任を問われることはなかった、という点だ。そればかりか731の「遺産」は連合国が立派に引き継いだらしい。
    ナチスの残党は戦後何十年も追われたのに(逃げおおせたのも多いが)、この扱いの違いはいったいなんなんだろう?
    神様はここ70年くらいはずっと休暇中なんだろうな。

  • 遠い昔、自宅にあったので手にとった。驚愕した記憶はない。知りえたことは731部隊が満州に存在したということ。記憶がうら覚えなのでwikiで「悪魔の飽食」を読んでみた。
    人間を遠心分離器にかける・・・そんな事項あったのかな?かなり衝撃的な事なのに覚えていない。
    注射針で体液を吸い出してミイラにする・・・これも記憶にない。
    真空室にほうり込み、内臓が口、肛門、耳、目などからはみ出し破れる様子を記録映画に撮る。・・・うーん これも覚えがない。

    捏造もあったのか絶版になり、写真も削除されて新たに出版された角川書店のを読んだもよう。
    記憶が鮮明なのは、食事が朝食といえども当時としては、贅沢で朝から豚肉がたっぷり入った味噌汁(私自身は嫌いだが)などの説明、丸太と称されていた実験対象の人達。中にロシア人女性もいたとか、細々した日常描写が頭に残っている。
    実験で頭にこびり付いてるのは、氷点下マイナス20度以下の外気に人間の手を出させて、どう凍結していくかの経過を観察するというくだりであった。
    いずれにせよ、戦争によって捕虜になることはおぞましい体験、もしくは死も覚悟しなくてはならないということ。有事があれば、やれ戦争だと声高に叫ぶのは簡単だが、戦争の悲惨さは何も戦場で戦って死ねるばかりではないことを学べる。疑わしき部分がかなりにあるにしろ、日本に限ったことではない。表面に出るか否かだけで、戦争の裏側は残酷で凝視できない事象の数々に溢れてることを忘れてはならない。

  • 前作をより深く掘り下げた731部隊の真の姿。
    収容所などの詳細な地図も付き、資料的価値も高い一冊です。

  • 戦争という狂気が生んだもの、それは悪魔。
    続編。

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著者プロフィール

1933年埼玉県熊谷市生まれ。青山学院大学卒。9年余のホテルマン生活を経て、1969年に『高層の死角』で江戸川乱歩賞を、1973年に『腐食の構造』で日本推理作家協会賞を受賞。1976年、『人間の証明』でブームを巻き起こし全国を席捲、『悪魔の飽食』で731部隊を告発して国際的な反響を得た。『忠臣蔵』など時代小説を手がけ、精力的な執筆活動を行っている。2004年、第7回日本ミステリー文学大賞を受賞。デジカメ片手に俳句を起こす表現方法「写真俳句」も提唱している。2011年、講談社創業100周年記念書き下ろし作品『悪道』で、吉川英治文学賞を受賞する。2015年、作家生活50周年を迎えた。

「2019年 『悪道 最後の密命』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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