幸せは白いTシャツ―オートバイの詩・夏 (角川文庫 (5554))

著者 :
制作 : 大谷 勲 
  • 角川書店
3.32
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本棚登録 : 71
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041371145

感想・レビュー・書評

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  • 旅行に持っていく本を探していて、本棚から数十年ぶりに手にした。十代のとき片岡義男を夢中で読んだ。バイクの免許はまだなかった。いま読み返しても、ワクワクした。仁美のような女の子に出会ったら、可愛くてしかたがないだろうな。タンク・ロリーのドライヴァーがご馳走に誘う気持ちがよくわかる。オイラが若い時分に仁美に出会えたら、好きになってしまうんだろうな、太刀打ちできないのに。

    三好礼子の写真を見ながら小説を読む。久しぶりの感覚が楽しかった。小説の枠を越えようとする勢いを感じる。角川文庫が元気だったなあ、そう言えば。

  • 学生の頃に読みました。オートバイが自由の象徴の様に思ってました。湿り気のない文章とマッチして片岡ワールドにはずいぶんのめり込みました。

  • 2012/01/09読了

    私の理想がまさしくコレだなあ
    オートバイで、宛てもなくふらりと旅をして。その先で知り合った人と、手紙のやり取りとかして
    大切なものが増えてく、そんな旅路。
    それはかつて私の父が実践した旅だ。
    今ではこういうことって出来にくいんだろうなあ。便利になるたびに自由がどんどん失われていくのね。
    仁美、私と同じ読みをする名前―が、旅先で出会う景色や人々。仁美の父母の、友達になるためのお別れ
    穏やかな時間がゆったりと過ぎ去っていく。そんな小説でした。
    ああ、オートバイ。時間も欲しい、自由が欲しい。自由になりたい。そう思ってしまうよ。この小説を読めば。

  • 著者の文章にはやや説明しすぎる印象があるものの、主人公の真っ直ぐな生き方や人との爽やかな接し方が、夏を舞台に鮮やかに描かれ、好ましい。

    二十歳そこそこの彼女は、二年くらいかける予定で、オートバイで日本中旅をする。
    旅先での過ごし方や見知らぬ人々との交流、そのいずれもが彼女の人物像を一層輝かせる。
    その場限りで通りすぎてしまいがちなシーンの一つ一つに、彼女は、実にさりげなく、誠実な足跡を残してゆく。

    とりわけ惹かれるのが出会う人々との接し方。
    人見知りしない伸びやかさと年齢に見合った潔さ、そして過不足のない明晰な受け答え…そのすべてにおいて“清潔な弁え”がある。
    相手と真っ直ぐに向き合う凛とした若さは、まさに真新しい“白いTシャツ”そのもの。

    彼女や彼女の両親の“グッドアイデアはいつも賛成”というスタンスと、三津子さんの“肯定的に楽しみにしてればいいのよ”という言葉は、これから、事あるごとに私を勇気づけてくれることだろう。

    幸せは、日々の姿勢の中にある…そんな気持ちにさせてくれた作品。

    • shin-obirikaさん
      shionさんの感受性の豊かさ、それを言葉で表現できる表現力の豊かさには、いつも惹かれます。
      ただただ青春時代の思い出の小説を紹介させて頂...
      shionさんの感受性の豊かさ、それを言葉で表現できる表現力の豊かさには、いつも惹かれます。
      ただただ青春時代の思い出の小説を紹介させて頂いただけなのに、こんなに丁寧に読み、かつ、レビューを書いてくださったことに感激を覚えます。
      ありがとうございました。
      2010/05/18
    • aida0723さん
      「幸せは、日々の姿勢の中にある」
      いい言葉だなって思います。
      「幸せは、日々の姿勢の中にある」
      いい言葉だなって思います。
      2017/03/18
  • オートバイと旅。そして夏。
    熱海の宿で読み終えた。


    [private] ひとりの若い女性がオートバイで旅をする、という中編的な分量のストーリーのなかに、三好礼子さんの写真がたくさん入っている。彼女はじつに多くの写真家たちの被写体となった人だが、大谷勲さんが撮影したこの本のなかの写真は、三好さんを撮った写真として、いまもって最高の傑作だと僕は思っている。
     三好さんはこのとき十九歳。真夏に、二年にわたって、四国へ撮影にいった。二度とも僕は同行した。一九八三年の文庫書き下ろしだ。[/private]

  • 20180815
    久し振りにバイクに乗ってどこかに行きたくなりました。

  • オートバイ小説
    図書館予約2013/5/6

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著者プロフィール

1939年生まれ。74年「白い波の荒野へ」で作家デビュー。75年「スローなブギにしてくれ」で野性時代新人文学賞を受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍。著書、多数。

「2018年 『くわえ煙草とカレーライス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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