- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041371527
感想・レビュー・書評
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よかった。「夏と少年の短篇」のようなシノプスがいくつも出てくる。とくに最後に作家が構想する「北海道・夏・風・少年・オートバイ・ストリップ・女性・一瞬のきらめき・桔梗」というのがたまらなくいい。
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あれ、前読んだときはもっと良かったんだけどな。最後のほうで作家が頭の中で描く北国が部隊の、オートバイ少年とストリッパーの話し、こんな短かったっけか。もう少しインパクトがあると思ってたんだけど。 20081201詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2013/04/24読了
オートバイ作家片岡氏の、「作家」としての側を描いた作品。
作品を書くにあたってのネタ集めはきっとこんな感じなのだろう。
三十代の女性が、十代の頃のエピソードを想起して語る。
佐伯さんの言葉が、今の私には痛いくらい響きました。十代を終えて、色々気づくものがある。
"十代は、子供でも大人でもなくて、その中間であり、しかも大人に向けて成長しているときですから、じつに数多くのいろんな体験が、非常にしばしば、彼あるいは彼女にとって、初めての体験になるわけです。初めて、というものは、一回きりのことを、ティーンエージャーは、かたっぱしから体験していると言っていいですね。ところが、大人になってしまうと、体験はくりかえしになってきます。おなじようなことが、何度もあるわけです。かつてあった、これからもまたあるだろう、ということで、なにがあっても、別にどうということはなくなってしまうのです。" (P165) -
立てば芍薬、すわれば牡丹、歩く姿は百合の花…の30歳の3人の女性と作家との座談会から始まる様々な物語。十代の思い出からセクシーな気持ち、理想の少年像まで、盛りだくさん!です。