魚座の最後の日 (角川文庫 緑 371-63)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (169ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041371633

感想・レビュー・書評

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  • 著者お得意の青年ふたりもの。とてもよかった。実際には「そんなことありえないだろ!」という個所もあちこちある、つまりは片岡ファンタジーの強い作品なので読みつけない人には薦めないほうがいい(笑)。

    こんなふうに思い立ったら出発して走って、どこかの街のビジネスホテルに泊まり、近くの居酒屋で夕食を食べ酒を飲む。素晴らしい。やはりバイク乗りたい。

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    p29 なんの映画?
    ロバートデニーロとメリルストリープ?

    p42 この凧のシチュエーション、別の小説で描かれてなかったか?

    p47 余計なものの一切ない車内。「キーにはキー・チェインなどはついていず、キーだけだった。」伊東瑞枝の性格がよく表れている。

    p49 「快晴の、真夏らしさがあらゆるところに充満している日だった。」そんななかをロングドライブ。気持ちよさそう。

    p59 こんなふうに思いたったら出発して走ってどこかのビジネスホテルに泊まって近くの居酒屋で夕食を食べビールを飲む。素晴らしい。やっぱりバイクに乗りたい。

    p95 日常が出来ていくのを、丁寧に観察していると、悲しいです

    p104 東北の、なにということのない町中にある映画館、この感じがとても響いた。以前の北海道旅行の途中を思い出す。旅に出たい。気ままに日本をぶらついてみたい。
    瑞枝との思い出の映画のはずなのに内容には特に触れずに終わっている。すでに遠い彼方なのだ。


    洒落たストーリーの中に見え隠れするフェティッシュな視線とこだわり。片岡好きにはたまらない。

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著者プロフィール

1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始める。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『日本語の外へ』『万年筆インク紙』『珈琲が呼ぶ』『窓の外を見てください』『いつも来る女の人』『言葉の人生』ほか多数の著書がある。

「2022年 『これでいくほかないのよ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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