- Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041371688
感想・レビュー・書評
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過去でさえ過去になる
没になった短編小説
写真は二枚とも靴箱のなか
ある種の素敵なことがら
永遠に失われた
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どうも自分はこの人の書く「大人の恋」というものにあまり興味がないのか?「夏と少年の短編」のときに感じた、あのきらめくような瑞々しい感じがこの短編集では今ひとつ感じられないのだ。主題の違いか、はたまた求めるものが違い過ぎるのか。これだと、文章はとても美しいが、読み終わった後にあまり印象に残らない短編集になってしまう。でもそんななかで「過去でさえ過去になる」の最後の"この写真は過去なのよ。でもその過去でさえ、ほっとくだけでどんどん過去になっていくの"というセリフは良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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