散ってゆく花 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 29
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041371718

感想・レビュー・書評

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  • ビールが共通のテーマ(?)

    野球をテーマにした表題作は珍しく(?)会話などに活気あふれる文章。ただラストが乾杯で終わるとは思わなかった(あまりにストレートすぎるなあ)。自分だったらどうやって終わらせただろう。留美子となにか起きるのかと思ったが。

    「セブンティーン」はGood。現在と過去のカットバックをフォードのプラモデルと彼女のノートを元に再現された彼の家(これもある意味で設計図を元にした模型であるといえる)を使ってみせているのがうまい。ラストで主人公が再会した恋人にからめ取られていると自覚して狼狽するのがよい。


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    短編集。どのストーリーのなかでも、登場人物たちは、それぞれの感慨をこめてビールを飲む。ビールをかくしテーマにした短編集だ。ビールを単純な飲物だと思っている人は多く、彼らはぐびぐびと音などさせてビールを飲むけれど、そういう人は馬鹿なのだと僕は思う。
     ビールは相当に複雑な飲物だ。五編のなかでは「セヴンティーン」がもっともいい。ドラマを内蔵している時間というものの、処理のしかたが気がきいている。この話のうち半分までは、僕の過去の体験だ。そのほかに、「散ってゆく花」「ロマンスなら上海」など、ビールをしみじみ飲みたくなるはず。
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  • 何度目か判らない再読、読了。
    夏の終わりに読むことが多い。
    タイトル作は金があるなら映画にしたいほど好きだ。
    ヒット作にはとてもならないだろうが。

  • か-7-67 いただきもの

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著者プロフィール

1939年生まれ。74年「白い波の荒野へ」で作家デビュー。75年「スローなブギにしてくれ」で野性時代新人文学賞を受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍。著書、多数。

「2018年 『くわえ煙草とカレーライス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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