物語の幸福 (角川文庫)

著者 : 片岡義男
  • 角川書店 (1993年9月発売)
3.37
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041371862

物語の幸福 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 再読。
    「ベーゴマの小説を書く」
    「幸福の限界」
    「十年が過ぎた」
    がよい。

  • 何回目か分からないくらい読んでます。短編集で小説家の男性が主人公です。ワタシは幸福の限界が好きで、この星野雄一郎の小説を読んでみたいと毎回思います。特に驚くような出来事は何もないけれど、表現も視線も好きです。

  • 一人の女性を凝視して生まれるストーリーを小説にする。

    男性向け、と感じました。これほどの理想を持った男性と付き合う女性は、ちょっと大変そうです。

  • 片岡義男の短編集。森見登美彦さんのお勧め文庫本なので読んでみました。
    6つのお話が載っています。

    短編のためもありますが登場人物は限られています。男性の小説家から見た女性像を描いています。
    日常生活の断片や年月を経ながら保っていく男女の関係などが淡々とした表現で語られています。
    小説のプロットも出てきたりするので、はは~ん小説を書く時はこういう組立てをするのかあ・・などと興味深い場面もありましたが・・・
    しかし、どうも印象が薄い小説です。特に描かれる女性像が一方的な見方で生身の人間の匂いが少ないような気がします。
    作家の年代もあるのかしらんと1940年生まれが気になったりしました。
    森見さんご推薦であるのに・・・。
    気になったのは、この短編集の題名が物語の幸福になっていること。決して、幸福な物語という題名でないところにこの小説集のテーマが隠されているのかもしれないと思いました。

  • 2010.4.19読了

  • 『人生問題集』の片岡義男評がきっかけで、『ナポリへの道』を未読リストにアップしました。そして片岡義男経験者のみなさんの間をころころ転がっているうちに、読まなければ気が済まなくなってしまい(笑)、手にした短編集です。角川文庫で何冊か選べるはず…と本屋へ行くと、これ1冊だけ。昨年度の企画、作家編集長さんシリーズで復刊されていたものをかろうじて買えた、という感じです。リストに入れた森見登美彦氏よ、君はえらいぞ!っていうか、影響受けてるんだ!

    開いてみると、まんまアメ文。最初の『美人と海岸』(あ、これ『美女と竹林』の元ネタタイトル?)で、それがよくわかります。「付き合っている女性を故郷に連れて行こうと思うから、女連れで一緒に来い」と妙な提案を持ちかける男性と友人の、抑えたトーンの会話。最初に一番大事なことをシンプルに述べて、次にその理由をつなげて説明していくつくりや、「彼」「彼女」などの主語をしっかり立てていく感じは、英語の文章そのものです。誰の作品に似ている…とは言えないけれど、全盛期の『ニューヨーカー』誌の連載小説のような、ザ・都会小説。深く書けば書けるのに、上っ面の会話っぽく淡々と流していく感じをものすごく意識して作っているな、との印象を受けました。日本語になじまない(というかわざとやってる)けど的確な表現や台詞…日本語的には「そしてそれは、きみのせいではない」は言わない(笑)。それに、登場人物の大沢さんが何回か使う「助けてくれ。ア・リトル・ヘルプ」は、村上春樹さんの「ジーザス」と同じ。春樹さんのほうが後の世代だから、もうちょっと洗練されていますけど。

    素材は男女の微妙な瞬間をとらえたもので、しかも登場人物が意外と若くなくて、田辺聖子さんが同じテーマで書いても違和感はないや、というような。個人的に、『階段の下にいる男』の後半は好み。でもあの手紙のミスはどうよ(笑)。『グッド・デザイン』はまんま洋画の会話シーン。登場人物がお互いに踏み込みすぎて崩れていかない感じが、全作に共通しています。修羅場ゼロ。そのあたりが「友達以上、恋人未満」の、80年代の男女のカッコいい関係だな、と思いました。逆にいえば、主人公(6編とも男性作家)はみんな、微妙に思い切りが悪くて理屈つけの、ちょいダメ男かしら?悪くないけど(笑)。共感とは別として、乾いた空気感と、甘そうで実はビターな感じが素敵です。

    上っ面のようで実はうそがない、あんな洒落た会話に憧れる気分は、海外文学好きとしてはとても分かります。当時のお兄さん、お姉さんの世界を十分楽しめたと、当時子供の私は思いましたので、この☆の数です。

    ◇ってな感想を書いて一息ついたところ、今月からハヤカワ文庫『片岡義男コレクション』刊行開始って…(涙)。

  • 男性にこんなストーリー達を紡がれてしまったら、
    本当に参る。

    色気のあるストーリ群に
    身も心も脱がされて
    濃厚な赤ワインの浴槽に浸る感じ。

    そしてその中で
    一晩中この本に添われてまどろみたい。

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